日常3、初戦闘、初契約?
チュンチュン
う〜ん気持ちの良い朝だ。
俺達は、4歳になっていた。
俺達は3歳からの日課、庭で素振りをしていた。
「98!」 「99!」 「100!」
「よしっ!よく頑張ったねっ!三人共だいぶ型になってきたよっ!」
ふぅ疲れた〜〜
座り込む俺達。
「よしっ!じゃ朝ご飯にしようかっ!」
俺達は目にも留まらぬ速さで立ち上がり、家の中に入った。
「ちゃんと手を洗うんだよっ!」
「「はーーい」」
手を洗い終わった後、俺達は食卓についた。
今日の朝ご飯は・・・目玉焼きかっ!
この世界のごはんは前世にもあった物もある。
カレー、ハンバーグなどもある。
いやー良かった〜俺カレー大好きなんだよ。
「天界に君臨します、神々よ今日も朝日を見れる事を感謝します。」
と全員で祈る。
この世界では朝と夜に祈りを捧げる。
別に朝ご飯食べるときじゃ無くてもいいんだけど、この家では皆んなが揃うのが朝ご飯食べるときだから、朝ご飯食べる前に祈りを捧げる。
ちなみに「いただきます」とか「ごちそうさまでした」とかは、無い。
「朝ご飯を食べ終わったら、魔法の勉強をするよ。」
「うんっ、分かったっ!」
と俺と、マーラ
「え〜魔法の勉強面倒くさい〜」
とアシュリー
「駄目だよアシュリー、剣術だけじゃ怪我した時、毒になった時何も出来ないよ、さらに強化魔法が無いと体が持たない。」
「お母さんは魔法使えないよ?」
「お母さんは代わりに気を使ってるんだよっ!気は体ができてない子供が使うと暴走するから、まだアシュリーにはさせないよっ!」
「うう〜分かったよ〜魔法の勉強するっ」
朝ご飯を食べ終わった後。
庭に集まった俺達
「じゃ今日は今までの復習して、その後に魔法を使ってみよう。」
「魔法は、自分の体内にあるマジックエネルギーを使う。魔法を発動するには、発動したい魔法イメージしその魔法の名前を言えばいい。こんな風に。
「フレイム」
て父さんが言った直後、上げていた手から拳くらいの火の玉が出てきた。その火の玉は10数メートル先の的に当たった。
「「おお〜」」
「今のが初級攻撃魔法、フレイムだよ。」
「マジックエネルギーは使うと増えていく、けどある程度増えたら自分より強い相手と戦わないと、増えなくなるよ」
「それと魔法には、属性がある。火魔法、水魔法、土魔法、風魔法この5つが基本だよ、更に回復魔法、異常魔法、支援魔法、光魔法、闇魔法など他にもあるけど説明は省略するよ。人によって得意な属性があるよ。才能があれば魔法同士を合成することも出来るよ」
「じゃ実際に発動してみようか」
俺達は10数メートル先にある、的に向かって得意とする属性の魔法を発動した。
「ショックっ!」
俺は、当たった相手を麻痺させる初級異常攻撃魔法ショックを唱えた。
俺の手からいくつもの細い光がのびていった。
10数メートル先の的に当たると消えた。
「やっぱりジシュは異常攻撃魔法などが得意だね」
父さんが言っていた通り俺は普通の攻撃魔法より異常魔法や支援魔法の方が得意だ。
「フレイムっ!」
アシュリーが、今さっき父さんが発動した魔法フレイムを唱えた。
本来なら拳程の火の玉が飛んでいくのだか、アシュリーが発動したフレイムは、米より一回り大きいぐらいの火の玉が亀の様にノロノロと進み、数メートル先で消えた。
「う〜んアシュリーはやっぱりまだ駄目か、まぁちょとずつ頑張っていこうね」
「うんっ!私魔法は苦手だけど頑張るよっ!」
アシュリーは魔法が、ほぼ使えない。1番得意な火魔法がギリギリ発動出来るって感じた。
「ボルグサンダー」
マーラが中級攻撃雷魔法ボルグサンダーを発動した。
マーラの手から数メートルぐらいの太い雷が物凄い速さで的に当たり、的が粉々に爆発した。
「おお〜マーラはもう中級魔法が使えるようになったのか、凄いな〜」
「んっ」
マーラが、俺の所に来て頭を出してきた。
「よしよしマーラ凄いな〜」
ナデナデ
「ん〜♪」
ヤバいっ可愛い過ぎるこの子!
その後何回か魔法を発動した後、俺達は家に戻った。
晩ご飯を食べた後、俺は妹二人に両腕を抱きつかれながら、夜の散歩をしていた。
「だいぶ涼しくなってきたな〜」
今は9月下旬、昼はまだ暑いが夜はだいぶ涼しくなっていた。
「そうだねっ!お兄ちゃんっ!」
「気持ちが良いね、お兄ちゃん♪」
と散歩を満喫していた時、ふと目の前に影が現れた。
「なんだ?」
その影は俺達の姿を確認すると、躊躇無く攻撃してきた。
「っ!」
俺達はそれぞれ散開し、影から距離を取った。
影が月の光で。姿を現す。それは、上級魔物キッズドラゴンだった。
そのキッズドラゴンは、全身純白でとても美しい色をしていた。体長は1メートルぐらいだ。あと10数年もしたら、伝説級魔物になるだろう。
キッズドラゴンといえば、滅多に人の前に姿を現さないはずだが?
と俺が考えていると、攻撃をしてきた俺は避けると魔法を発動した。
「ショックっ!」
俺は初級異常攻撃魔法ショックを発動した。
何故普通の攻撃魔法を使わないのかというと、魔物であろうと動物であろうと、むやみに殺したくないからだ。
俺の手から無数細い光がキッズドラゴンに向かって飛んで行く。
だがキッズドラゴンは軽々と避け、火を吹いてきた。
俺は横に飛び避けた。
回避した火が木々を燃やした。
不味いなこのままだと火事が広がって行くぞ。
「アイススピアー!」
マーラが中級攻撃水魔法アイススピアーを発動した。
大人一人ぶんはある氷柱が。いくつも出現し飛んでいった。
いくつか当たったがたいして効いていない様だ。
アシュリーは魔法が出来ないし、武器も持っていないから何も出来ない。
俺はアシュリーと目を合わせ、頷いた。その瞬間アシュリーは、走りだした。
これで時間を稼いだら母さんや父さんが来てくれる。
俺は、キッズドラゴンの注意をひこうと魔法を発動しようとしたが、その時声が聞こえた。
「私の邪魔をするなっ!私は親友を助けないといけないんだっ!」
とキッズドラゴンから声が聞こえたきた。
俺が驚いていると、マーラが、
「どうしたの?お兄ちゃん?」
「いや、今キッズドラゴンが喋っただろ?」
「何言ってるの?雄叫びしか言ってないよ?」
ということは、俺にしか分からないてことか。リンが言っていたモンスターマスターの才能ってやつか。
話し合えば和解出来るかもしれない。
「まてっ!俺達はお前の邪魔をしてるわけじゃないっ
攻撃されたから、正当防衛してるだけだっ!攻撃を辞めてくれたら、俺達は攻撃をしないっ!」
「貴様、私の言葉が分かるのかっ!?・・・本当に攻撃をしなければ、お前達は攻撃しないんだな?」
「ああ、絶対にしない約束する。」
「・・・信じるか?いやまだ信用できない、だが・・」
キッズドラゴンが何やらぶつぶつ言っている。
悩んでいるようだな。あと一押しかな。
「マーラ攻撃をやめるんだ」
「何で?お兄ちゃん?」
「このキッズドラゴンは、俺たちが急に出てきてびっくりして攻撃してきただけだ。俺たちが攻撃をやめたら攻撃してこないはずだ。」
「う〜ん分かったよ、お兄ちゃん。」
マーラは、素直に俺の言う事を聞いてくるれた。
「この通りだ!俺たちは攻撃しない!だからお前も攻撃をやめろ!」
俺たちは、両手を上げ攻撃する気は無いとアピールした。
「本当に敵意が無いようだな。お前達を信用しよう。」
キッズドラゴンは、攻撃をやめてくれた。
「本当にやめてくれた。」
「和解した所で、何故お前は、こんな所にいたんだ?」
「ふんっお前には関係ないっ」
「そんな事言わずに教えてくれよ」
「・・・私はここから遠く離れた所に住んでいた。そこで、私は親友と楽しく暮らしていた。だが、ある日人間が来て親友を攫って行った。私は親友を助けないといけないんだっ!」
「そうかそんな事があったのか、その親友を助けるの俺も手伝わせてくれないか?」
可哀想だしな。
「いいのか?」
「もちろんっ」
「本当にいいのか?」
「本当に良いんだよ」
するとキッズドラゴンは、俺に飛びついて来た。
「本当は怖かった、寂しかった、悲しかったよぉ〜」
俺の腕の中で、ひぐ、えっぐと泣いてるキッズドラゴンを優しく抱きしめた。
「そうだ、お前名前あるか?」
「名前?無いよ?」
急にキャラが変わったな。こっちが素なんだろう。
「じゃあ俺がつけるな?そうだなぁ〜純白の様な色してるから、ハクでどうだ?」
「ハク、うん気に入ったっ!その・・・あ・・ありがとうっ。えーと・・」
「あぁ、俺の名前はジシュだ。」
「じゃあ、ありがとうジシュっ!」
「おう、これからよろしくな。あっそうだハク、なんとか姿変えれないか?上級魔物が居たら怖がる人もいるかもしれないから。」
まぁ、たぶん無理だろうなぁと思ったけど。
そんな都合のいい事があるわk
「出来るよ、人間の姿で良ければだけど」
出来んのかよ!
「人の姿で良いぞ」
「うん、じゃ人間になるよ、チェンジ!」
ハクは俺が知らない魔法を発動すると、ハクの体が光に包まれた。抱いていたハクが急に重くなった。俺は踏ん張りきれずに地面に両手をついて倒れた。
「お兄ちゃんっ!連れて来たよっ!」
このタイミングで、アシュリーが母さんと父さんを連れて来た。
「ジシュっ!何してるのっ!ジシュやマーラが大変だからって、呼ばれて来たのにっ」
何って地面に倒れただけだけど?
「ジシュ、そうゆうことはまだ早いと思うよ」
父さんまで、俺が何をしたんだ?そこでふと下を見てみると、人の姿になったハクがいた。全裸で。
人間化したハクはかなりの美少女だった。白い髪、白い肌、そしてアシュリーと同じ蒼玉を思わせる瞳、綺麗だった。俺とほぼ同い年ぐらいに見えるが。
「違うんだ、母さん父さんこの子は人間じゃ無くて、ドラゴンなんだっ!」
「何言ってるのっ!どこからどう見ても人間の女の子じゃないっ!」
と俺が言い合っている中、ハクは赤くした顔で誰にも聞こえない声量で呟いた。
「これからよろしくね、ご主人様っ」
こうして一日は終わって行く。