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プロローグがわりの自己紹介

「や、や、やったぁ……」

 とある家、あるネコが喜びで震えている。うすだいだいと白色のそのしましまな毛をつやつやに輝かせながら、にやりと笑って、

「すぅっ」

 ――叫んだ。

「冬休みだぁぁぁぁああああああああああっっっ!」

 すると、同じ柄の毛色をした、しかし叫んだネコの二分の三程の大きさのネコが慌てて部屋に入ってきて、小声で叫ぶ。

「叫ぶなぁっ、ご近所迷惑でしょうがぁぁぁぁ!」

 ――ただ今、午前零時。地獄かもしれない冬休みが、今始まる。






・・・ ・・ ・






「さぁて、始まりました、『ちびと花の非日常な日常』っ! なんかね、ふうちゃんが自己紹介しろって言うから自己紹介します!」

 夜が明けて、十二月二十四日。ネコ改め、ちびと花は家で何やら話していた。ちびの黄土色で丸まっている耳が揺れる。

「何それ。ってかふうちゃんって誰?」

 大きい方のネコ――花はこたつに常備してあるみかんをむきながらちびに問いかけた。

「うーん、友達? というか『ちび花』の作者。いつもあたしたちを観察してるんだって」

「か、観察? それって犯罪じゃ「じゃ、細かいことは気にせずに行くよっ!」ちょっと、ちび?」

 花のことは完全無視で進めるちび。

「どーも、ちびだよ! 小学校三年生で、あ、小学校は七年生まであるんだけどね、とにかく明るく元気って言われる可愛い女の子でぇーす、はあと」

「……可愛いは余計よ。あと元気すぎるし」

 さっきの話題のことは諦めて、呆れたようにツッコむ花。しかし、それさえも無視してちびは続ける。

「イメージカラーは黄色! あと、自分で言うのもなんだけど、身体能力はいいよ。一時期『最強マッハ』って呼ばれてたもん」

「さ、最強……。まあ、うん」

 何故か納得している花。一体何があったのだろう。

「ということで、次はおねーちゃんね。よろしく」

 無視するだけしておいて、ちびがどこかから持ってきたマイクを花は渡された。

「やればいいんでしょ、やれば。こほん。……山本花よ。十六歳。みんなにはしっかり者って言われるけど、どうなのかしら。ピンクが色の中では一番好きね」

 ちびと同じ色のピンと立った猫耳をぴょこぴょこさせながら花は自己紹介をする。

「んー、それじゃあ自己紹介も終わったことだし、みかん食べます。ちょっと待っててね。おねーちゃん、みかん取ってぇ」

「はいはい」

 みかんを食べ始めようとする二人。…………。

「え、食べる前に終わらせろ? しょうがないなぁ、ふうちゃんの頼みだからいいんだよ?」

「ち、び? 何一人で天井に向かって話しかけてるのよ。怖いんだけど」

「おねーちゃん、早く終わらせてくれって。ふうちゃんから」

 ちびが視線を花に向けながら伝える。

「あんた、ちょっと、いつそんなの聞いたのよ」

「ということで、そろそろお別れの時間がやってきてしまいました。名残惜しいですが、ふうちゃんが観察してあたしたちを書いてくれるそうなので、お楽しみにー!」

「ちび、だから観察って? 書かれるって何なの? そもそも、今日の自己紹介って何の意味があるの?」

「では、またね! ……さーて、みかんむこうっと。おねーちゃんも食べたら?」

「私の話を聞けぇぇぇぇぇぇぇええええええっっっ!!!」

 そんな感じでやってく『ちびと花の非日常な日常』です。見てねっ!

「誰っ?!」







見てくださってありがとうございます!

歳については、人間と同じスピードと寿命と考えてください。

次からは、少しずつキャラクターが出てきます。

楽しみにしておいてくださいね!

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