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『エルフの集落6』

最近スライムに可能性が見えてきた・・・

「よしよし、よくやったなスラ太郎」

「エヘヘー」

「モットナデテー」


いま、スラ太郎ABの頭を俺は撫でていた。無事に奴隷だったエルフを救出したことに対する褒美である。


すっかり忘れていたのだが、スラ太郎にはスキル「スライム族の頂点」というのがあった。そのスキルは、スライム系のモンスターに遭遇した際に「眷属化」ができる場合があるというものだった。


先ほど出ていたスライムたちはスラ太郎の眷属となったスライムたちであった。


ただ、あれだけの数のスライムをいつ、どこで眷属にしたのか。そして、どこにそれだけの数のスライムを置いていたのかを聞くと、驚くべきことがわかった。


『鑑定したところ、スキル「スライム工房」、「スライム収納」を会得していることが判明しました』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「スライム工房」:スライムを改造、強化、進化させることができるようになる。


「スライム収納」:空間収納の一種だが、スライム限定。従魔用空間とおなじような性質をもつ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


さらに、元々は2体の普通のスライムを眷属にして収納していただけだったらしい。そこで増殖したようなのだ。増殖した後に、改造を施して、あの様々なスライムたちになったらしい。そして、さらに増殖・改造を繰り返していまのようなスライム軍団ができてしまったのである。




・・・なんかさ、俺より魔物使いらしくないか?スライムだけとは言ってもまだまだいるみたいだし、これもうスライムだけで国を滅せるだろ。


真のチートは、スラ太郎のようであった。


「イチオウネ、マスターモメイレイデキルヨ」

「そうだとしてもさ、できるだけこのスライムたちの使用は控えてくれよ。一応、このスライムたちはお前の眷属であって従魔じゃないからさ」

「ワカッター」


スラ太郎の眷属であって、俺の従魔ではない。そこははっきりとしておきたかった。




スラ太郎が担いで救出したエルフは気絶しているようだった。


「まだ気絶しているようだな」

「たぶんじゃがスライムになにかトラウマがあるのではないか?さっきのスライムだらけの光景のときに、顔を青くしてぶっ倒れたぞ」


なんか悪いことしたような・・・。


みると、いつの間にかエルフの奴隷がいなくなったことに相手は気がついたようだった。


「おい!ここにつないでいた奴隷はどこにいった⁉︎」

「縄が切れていやがる!誰かが切ったぞ!」

「助けてくれ!やばいスライム共に囲まれているんだ!」

「な、なんじゃぁこりゃあ⁉︎なんだこのスライムの大群は⁉︎」


あ、スラ太郎に言ってもスライムたちを戻しておくのを忘れてた。


「ドウスル?」

「そうだな・・・せっかくだしこのままにしておいてくれ。この混乱の隙に、あいつら全員捕らえるぞ」

「了解‼︎」

「ある意味ひどいのぉ。ま、いっか」

「ワカッタヨー」

「スライム軍団ノコスネー」


こうして、混乱に乗じて俺たちは奴隷商人とその哀れな仲間たちを一網打尽に捕まえに行くのであった・・・。

スライム軍団か・・・。せっかくだし軍団名でもつけてみようかな。この先出番あまりないけど。

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