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閑話 疑問

なんとなく解説みたいな感じ

ジョイントさんたちから別れ、約数日ほど俺たちは歩き続けた。


「そういえばさ、なんであの時召喚できなかったんだろう?」


ふと、今頃になって出てきた疑問があった。ジョイントさんに聞けばよかったが、その疑問を忘れていてさっさと別れてしまったのである。


その疑問に答えたのはアルテミスだった。


「おそらくじゃが、主殿の体内魔力が少し乱されたのではないか?」



アルテミスの説明によると、魔物使いは従魔用空間から召喚する際に、自身の魔力を無意識の内に極少量を使って呼び出している。


魔力は人によって波長というべきものがあり、人によって異なるという。


で、この波長がいわゆる鍵のような役割をしているらしい。


「それでじゃ、主殿は我らを呼び出す前に一撃くらっておるじゃろ?その時に一時的じゃが魔力波長が乱されたのじゃろう。それゆえ、鍵が合わなくて我らを呼び出せなかったのではないかのぉ?」

「まてよ、ジョイントさんはその後に魔物使いの裏技みたいなものを使ってアルテミスたちを呼び出しただろ?それってつまり、魔力波長をあわせたのとおなじだろう?他人でも魔力波長を合わせれば他の魔物使いでも呼び出せるってことか?」

「んー、ちょっとちがうかね。普通そんな簡単にはできないはずなんじゃよ。個人ごとに魔力波長に違いがあり、それを合わせるだけでいいと思われるんじゃが、実際にはその違いに合わせるには大体同じくらいの体力になり、なおかつ自身の魔力波長をあわせるわけじゃからかなりのコントロールがいるんじゃ。あのとき、ジョイントができたのは主殿と同じぐらいの体力で、なおかつ我がなんとか念話でアドバイスをおくったからできたんじゃよ。」


そういうことかと納得でき、疑問が解消された。


だが、また新たに一つ浮かんだ。


「あのバルゼン公爵は黒魔石でああなったみたいなんだよな。で、その黒魔石は一体どこで手に入れたのかが疑問なんだよな」


王都にて、二回黒魔石による騒動が起きていた。だが、それ以降はまったくそういったことはなかったのだ。




誰かが裏で糸を引いているような気がして、なんとなく寒気がしたので、考えるのをよして、その疑問を忘れることにしたのだった。

黒魔石を一体だれが・・・

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