表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/397

『クラィング山を目指しての旅路6』

短め

護衛対象であるバルゼン公爵が怪物化し、倒してしまったことにより、ジョイントさんたちが受けていた依頼がどうなるかわからない状態であった。


「ここまで来たのに、肝心の依頼主である公爵がいなくなったんだ。この場合、どうすればいいんだ?」

「依頼失敗としてギルドに報告するか?」

「いや、それだと依頼達成報酬がもらえなくなる」

「だが、依頼主がいなくなっている時点でそもそも依頼が成立するのか?」

「それだとここまでに準備した費用が無駄になってしまう」

「それに、襲われて死んだやつらもどうする」


ジョイントさんや、他に一緒に護衛していた冒険者たちが集まって話し合いをしていた。


「あれに俺は加わるべきだろうか?」

「ん〜別にいいんじゃないですかね。ゼロ様だって怪我をしたから治療費請求をできそうですが、もう治ってしまっていますもんね」

「それはそうとして、ハクロ、お前いつまで俺に抱きついている気なんだ」

「まだまだですね」


ハクロが目覚めた後、かなり号泣され、ハクロにいま抱き着かれている状態であった。


というか、そろそろゆるめてくんない?なんかミシミシと骨が悲鳴をあげてきてかなりきついんだけど。


「ハクロよ、主殿を抱きしめ殺す気か?」

「はっ!やりすぎてしまいました!」


アルテミスの指摘で、やっと俺は解放された。


「主殿、別に我らは途中から加わって正式に依頼として受け取っていないのだから、このままクラィング山へ向かっていいのではないだろうか?」

「それもそうだな・・・じゃあ、この場を離れてさっさとクラィング山に向かうか」



話し合いしていりジョイントさんたちを後ろ目に、その場から俺たちは去ったのであった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ゼロたちが去って1時間後、ようやく話し合いが終わり、「依頼主が襲ってきた」とギルドに報告してこようと決まり、ジョイントさんたちは王都に向かって歩き始めるのであった。


後日談


黒魔石によって公爵が狂ったということでまとまり、依頼を受けた冒険者たちは皆、依頼妨害被害届をだして、バルゼン公爵がいた家から賠償金をせしめたのであった。


さらに、黒魔石をどう入手したのかと問題になり、しばらくして公爵家が潰されたという。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ