11歳
スラ太郎の鳴き声が一番悩む・・・
王都から帰って一年が過ぎた。
11歳になり、ついに冒険者用の学校へ行くことになり荷物をまとめていた。
「これはいるもの、これはいらないもの、あれはいる、」
「プルププルルン」
「あ、スラ太郎はそれがいるのか」
「プルン」
荷物整理のついでにスラ太郎を召喚し、ほしい奴をあげて従魔用の空間に入れていた。
しかしスラ太郎よ、お前のしゃべり方「プルン」かい・・・。某RPGのスライムみたいな鳴き方だと思っていたのになー。
そういえば、気が付いたことがある。
前世の記憶について自分のことは全く思い出せないが、なぜか地球での知識は覚えている。
これはあれか、前世なんていちいち覚えていたらめんどくさいからか。
『そうです』
世界の声(?)さんもどうやらそうらしい。なんだろう、これももしかしてモンスターじゃないんだろうか。
『モンスターではないです。ただの世界の声です』
・・・・うさんくせぇ。これはあれか、ナレーションみたいなやつか。もう長いことこいつもしゃべっているな。
『11年しかたっていないですが』
いや、長いから。しかもこいつもついてくる気かよ。ま、別にいいか。こういう突込みとかしかしないし。
そして、冒険者用の学校へ行く日になり、俺は屋敷に別れを告げた。
「しかし、馬車で行くのはめんどくさいな」
「プルプルン」
最後まで結局俺の面倒を特に見なかった家族は別にどうでもいいが、ミットさんと別れるのはやっぱり寂しいものがある。それでも、俺は冒険者用学校へ行くのであった。
ついに屋敷を離れる・・・
そして冒険者用の学校へ向かうゼロたち。
次回『道中出来事1』お楽しみに!!
次回予告なんかあれだな、ぱっとしないなこれ