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『卒業試験4』

没ネタ


「モンスター忍法『分身の術』!!」

『おおーっと、一気に従魔が増えたー!!』

 

うん、確かに増えたね。でもね、本体以外みんな真っ黒だからわかりやすいんだけど・・・




増えたらなんかめんどくさくなりそう。

わりかしあっさりと俺たちがAランク冒険者魔物使いに勝ったことにより、観客たちは驚きにあふれていた。

「おいおい、もう勝負がつきやがった」

「しかし、こんなに強いとはなんかずるいな」

「しかもあの美人があんなでかいドラゴンだったなんて考えにくいな」

「しかし、相手のあのふせぎかたは参考になったなぁ」

「確か次は、学校が用意したモンスターとたたかうんだったよな。今のあいつらに対して何のモンスターがだされるんだ?」


そう、まだ1日目の試験は終わっていない。次は学校が用意したモンスターと戦うことになっているのだ。



しかし、いったい何が出るんだ?まだ1日しか経っていないし、何が出てくるのかさっぱりわからん。


「のお、主殿。もう人化してよいかの?」

「あ、まだやめておけ」


アルテミスがドラゴンの姿に戻ったままでいたのを少し忘れていた。ここで戻してもいいが、次に出てくるモンスターが何かわかっていない。このメンツがそう簡単に負けるとは思わないが(そもそも強すぎるため)念のためすぐ動ける状態でいたかったのだ。


『では、今回特別に試験で出されるモンスターはこちらです!!』


 そのモンスターが姿を現した時、その場にいた者たち全員は驚いた。黒光りのする、巨大なゴーレムだったのである。

 ただのゴーレムならまだしも、それは普通のゴーレムよりも一回りも二回りも大きく、全長25メートルぐらいの大きさだったからである。


『いったい何ですかね、あのでかいゴーレムは。モッセマンさん、あれは学校が用意したものでしょう?』

『あれはですね、近年戦争を起こそうとしている帝国の動きが気になりましてね、その対抗策として生み出された「試験型戦闘特化プロトタイプモデル G-00」。通称「アダン」だそうです。ここであのゴーレムを制作したゴーレム制作この道30年、王宮軍事ゴーレム部門トップのハグエェ・テルゾさんにお越しいただいております』


 司会席を見るとそこにはものの見事に肥えた肌がてかてかの、頭もてかてかのおっさんがいた。というか眩しいなおい!!さっきからめちゃくちゃてかってるよあの頭!!


『ええ、はい、僕が、わざわざ今日の試験の、ために、昨日1日かけて、整備した、ゴーレム、だな』


 なんかすごい息切れしているな。というかあれだけ太っているのにどうやって動いてそこまで行ったんだあんた?


『材料には、最高純度、の、アダマンダイト、と、オリハルコン、さらには、ダイヤモンド、などと、優れた材料を、ふんだんに使用、しているん、だな』

『なるほど、それらのものを組み合わせているんですね。でもそれでは魔法防御に厳しいのではないですか?それにそんな希少金属を使っているなら相当コストがかかっているのでは?』

『その心配、は、ないんだ、な。実は、あの、ゴーレムは、ミスリルが、表面に薄く、コーティングしてあり、それだけ魔法防御が、高いの、だな。さらに、コストなの、ですが、この試験で得られる、データをもとに、改善できないかと、探って、いるん、だな』


 なるほど、なかなか厄介そうな相手だな。しかしそんなに息切れしているなんてやせたほうがいいんじゃないか?そもそもなんであんなに肥えているんだろう?


『では、試合開始です!!』


試合開始の合図が流されると同時に、俺たちは攻撃態勢に移った。


『い、行くんだな!僕の、ゴーレム、アダンよ!!その力を見せて、僕の、技術を、認めさせるん、だな』


 なんか気が抜けるから黙ってくんないかな?



なんかこのデブキャラあれだな、確実に痛い目見そうだなと思っていませんか?

ネタバレするならその可能性はあるかも?

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