表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/397

『卒業試験1』

やっといつものような雰囲気になってきた

 昨日の決意表明から一日たち、今日は約束通り卒業試験を受けることになった。

ふつう、入学してすぐ卒業試験することはない。だからこんなにも早く行われることが珍しく、その話をいつの間にか聞きつけた学校中の人が、その試験が行われる校庭に集まっていた。


「おい、聞いたか?今日もう早くも卒業試験が開かれるようだぜ」

「ああ、まだ入学式から1週間もたっていないのにもう卒業試験かよと思うよな」

「いったい誰が受けるんだ?」

「なんでもあの美しいアラクネの持ち主の魔物使いらしい」

「なんだと!!確かそいつは新入生だよな?もううけるのかよ」

「ま、そのクラスのモンスターを従魔にしてたらそりゃこの学校に来る意味ないわな」

「しかもそいつが連れているスライムは人型になれる種らしい。それにそのどちらの従魔も強いんだとか」

「あのバカとの決闘を見たからな。その強さは知っているよ」

「お、噂してればやっと来たな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 なんでだろう。昨日からまだ1日しかたっていないのにもうかなりうわさが広まっているよ。



 とりあえず、俺は試験会場となる校庭についた。

すると、いきなり校庭の正面の地面が盛り上がり、あのバカとの決闘の時みたいにあっという間にステージができた。


『卒業試験受験者はステージに中央へ行ってください』


 アナウンスが流れ、指示の通りに俺は中央に立った。

そのあとすぐにモッセマンさんが正装でしっかりと俺の前に立った。


「特例卒業試験を受けるゼロよ、汝このたびこの試験に合格できれば卒業が認められ、晴れて冒険者になる。だが、それは汝がいた寮から追い出され、さらにこの学校にいる友ともわかれることになる。それでも汝はこの試験を受けるか!!」

「受けます」


 その答えは決まっていた。


 いやそもそも受けることを決めてるし、それに寮から出ても別野宿とかでいいし、まだ友達できていないんだよ。・・・あれ、なんか言っていたら悲しくなったな。そういえばここで友達作っていなかったじゃん。


 それよりなんでそんな言い方してるんだろう。あ、そうかこれ一応儀式みたいなもんだもんな。


「では、汝の意思を確認したところで今回の卒業試験内容を説明する」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

卒業試験内容

・一日目、まず試験官と従魔と戦う。そのあと今回は特別にあるモンスターが用意されていてそれと戦い勝利する。

・二日目、従魔の能力を駆使して、あらかじめ何年も前から応募されている全校生徒が考えたお題を3つ成し遂げる。これは完全ランダムであり、不可能なものはできるだけ除外する。

・三日目、普通に筆記試験。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「以上が今回の卒業試験である」


 ちょっと待て、二日目のがなんか一番きつそうなんだけど。他はまだまともそうなのになんか嫌な予感しかしないんだけど!!


「では、まず1日目の試験官と戦ってもらうのである!!」





実は二日目のほうがきついらしく、なんでも心折れるようなものがあるらしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ