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『悩みの末に』

日刊ランキングいつの間にか乗ってたぞ!!みんなありがとう!!

 寮内の自分の部屋へ戻った俺は眠れないまま悩んでいた。

自分はただ適当に従魔たちと仲良く過ごして冒険者となって過ごしたかったはずだ。だが、今はそれとは違う、自身が1国と同じくらいの扱いにならなければいけないという選択、それが自分の中で靄となって苦しめていた。


『マスター、ダイジョウブデスカ?ナンカシンパイナカオシテマスヨ』

『ゼロ様、あんなババァのいう事をそこまで深刻に考えなくていいですよ。ゼロ様がしたいこと、それだけをしっかり考えて導き出せばいいんです』

『うむ、我はただあくまで我の意見を言っただけじゃ。主殿がしたいようにすればよい。・・・しかしハクロよ、お主そのババァとはいったい誰のことじゃ』

『いえ、ただ目の前にいるエンシェントドラゴン(笑)のことをいったわけではありませんよ』

『ちょっと待てい!!それ完全に我のこと言っているじゃろ!!しかも(笑)とかなんじゃ!!ばかにしておるのか!!』

『いえいえ、私はあなたに純粋な力ではかなわないとわかっています。そんなあなたなどバカにはしませんよ』

『バカにはしておらぬなら何しておるのじゃ』

『マヌケにしております(笑)』

『どちらにしろ同じじゃろーーーー!!』


 ・・・うん、なんかもう俺のことより完全に喧嘩しているね。仲悪いなこの二人。


『だいたいお主は知的ぶっておるがその割に抜けたところが多いじゃろう!」

『そんなことよりあなたも何ですか!!だいたいあったときにいきなり攻撃してくるなんて正気の沙汰じゃありませんよ!!』

『モンスターじゃから別に出合い頭に攻撃してもいいじゃろ!だいたいお主も主殿にあったときは攻撃したじゃろ!!』

『ざんねーん、私の時は攻撃いたしませんでしたよ。あなたとはモンスターが違うんですよ』

『なんじゃその言い方はーーーーーーーーーー!!』


 ふと気が付く、もしかしてこいつら・・・


『マスターノコトガシンパイナンデスヨ』

「スラ太郎・・・」

『アノデスネ、マスターガゲンキナイミタイダカラナントカハゲマシタインデスヨ。ワタシタチハソレダケマスターノコトガダイスキナンデスヨ』


 スラ太郎の言いたいこと、それは俺に元気を出してもらいたい、そしてそれでいつものように過ごしたい。そういっているのだ。

 スラ太郎とはこの中で一番長い付き合いなのだ。その気持ちはよくわかった。


『ワタシニハソンナムズカシイコトハワカラナイケド、マスターガキメルナラワタシタチハタダソレニツイテイクダケ。デモ、ワタシタチハドンナセンタクヲトラレテモズットマスタートイッショニイルヨ』

『スラ太郎の言う通りじゃ、我は主殿にまだあってそんなに時間がたっておらぬがそれでも主殿のみんなといたいという気持ちを知ったその時から我もそなたのことが好きじゃ。だから何を選択しようが、我らは必ず主殿とともにゆこうぞ』

『ちょ、アルテミスなんで先に言うのさ!!』

『お主がぐずぐずしておるからじゃ。お主もサッサと言わんかい』

『あ、ちょ!!・・・えっとですね、ゼロ様、私もあなたのことが好きです。あの日、私があなたの従魔になったときから私はあなたのそばに仕えることを決めました。ですから、たとえゼロ様が何をしようとも、私は絶対にあなたに従います。ですから、ゼロ様、悩まないでください。私たちがずっとあなたのそばにいるのですから』

「ハクロ・・・、スラ太郎・・・・、アルテミス・・・。お前たちそんなふうに考えてくれてたのか」


 彼女たちの言葉に、俺はいつしか涙を流していた。そう、簡単なことだったのだ。たとえ俺がどんな目にあおうとも、彼女たちは俺についてきてくれる。彼女たちはモンスターであり、従魔であるが、俺の大事な仲間、いや、家族だと呼べることに気が付いた。


 そして、朝日が昇り、俺は一晩かけて悩んだことに決心をしたのであった・・・


最終回っぽくなってるけど別に終わらないからね!!

ちゃんとまだまだ続くから心配しないでね。

しかし、書いていたらなんかすっごい恥ずかしくなってきたんだけど・・・・

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