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『ベビーラッシュ』

さて、男の子と女の子何人ずつ生まれるかな?

 全員妊娠・産卵を確認してから2か月後・・・・


「ゼロ様!!卵が産まれます!!」


 一番最初に孵化したのはハクロの卵だった。



「おお、ひびが入っていく」


パキッツ、ピキッとひびが入り、殻が落ちていき・・・・・


「ほぎゃぁぁぁぁぁっつ!!」


 元気な赤ちゃんが孵化した。


 言い方がおかしいような気がするけど、見た目が人間だからな・・・。


「おー、よしよし」


 産湯に浸からせ、軽くふいて乾かしてハクロが抱えると、すやすやと寝始めた。


「女の子ですよ」


 ハクロが優しい笑みを浮かべて赤ちゃんを見る。


 これでハクロも母親か・・・・と言うか、一番早かったな。


「うむ、ハクロに似た子じゃのぅ」

「カワイイー」

「こちらも大きくなってきてますからね・・・」


 全員で祝った。ただし、ヤタだけはまだ卵を温めており、巣から動かないのでそこからハクロにお祝いの言葉を言っていた。



 


 それからさらに数日後。


 今度はリーゼの卵の方である。


 水中で孵化したのだが、溺れることなかった。こちらも女の子だったのだが、どうやら脇腹の部分にえらのようなものがあるらしい。


「水中でも呼吸ができるようになっているみたいだね」


 一生懸命泳いでリーゼにくっ付く姿は、なんかイルカの親子を想像するんだが・・・。




そこから1ヶ月経過し・・・・。


「生まれたのじゃ!!」

「・・・・生まれました」


 アルテミスとヤタの卵が孵った。ちょっと鱗が見える女の子と、双子の羽がある女の子・・・・女の子連続じゃないか?


「おそらくだけど、メスになる傾向が多い種族ばかりだからでは?」


 アラクネ・ハーピーはメスだけだし、セイレーンはオスの話を聞くことがないからな。


となると・・・・・


「男の子が出る可能性はあるのはライアかローズかスラ太郎だけか」

「ご主人、私は?」

「ドリアードのオスって聞いたことがないからな・・・」




最初に妊娠が発覚してから数カ月後。




「この決定には・・・」


 今日は会議の重要なものに出ていた。


 その時であった。



「大変です魔王様!!」


 シロの使用人の人がかけてきた。


「奥様方の陣痛が始まりました!!」




 会議は明後日に変更として、俺は慌ててエンチャントもつかって全速力で向かった。


「大丈夫か!!」

「ゼロ様!!3人ともほぼ同時にですよ!!」


 どうやらローズ、カトレア、スラ太郎、ライアの同時に起きたようである。


 まさか時期が重なるとはな・・・・。


「だ、旦那様・・・・頑張りますよ」

「苦しいけど・・頑張る」

「ヒ―ヒ―ヒ―フ―フ―」

「へへーフーだったぜよ。ヘヘーフー」


 皆物凄く苦しそうである。というか、スラ太郎もスライムだけど陣痛有ったのか・・・。ライア、それ間違っているからな。


 ワゼが出産お手伝いをする。魔王の子供と言うこともあり、万が一に備えて各国の名医も待機させた。

 


 

 見守ること数時間後、まずはスラ太郎が終わった。



「ぎゃぁぁぁぁっ!!」

「ヨーシ、ヨーシ」


 スラ太郎が抱えると、泣きわめていた赤ちゃんが何とか泣き止んだ。子供はどうやら男の子のようである。



 次にカトレア。


 こちらはおとなしく、ほとんど鳴かないので心配したが、よく見るとカトレアの胸の中で薬とすでに寝ていたところであった。こちらは女の子。


 同時にライアも出産。こちらは男の子だった。板が生まれたらどうしようかと思ったよ・・・・。



そして・・・・


「ほぎゃぁぁっつ!!ほぎゃぁぁっつ!!」


 ローズの出産も無事に終えた。


「母子ともに健康ですヨ」

「旦那様・・・ほら、男の子でしたよ」


ローズの出産した子は男の子だった。


 これで全員出産し終え、男の子3人、女の子6人という結果になったのであった。


 みんなよく頑張ったな・・・


 感動で涙があふれそうになった。






 

次回、最終話・・・・・・今日中に投稿いたします。

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