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『結婚式準備』

短め

 20歳になって少し過ぎ、とりあえずロアリスハヤカゼ王国内も落ち着いてきたので、このタイミングでゼロはローズとの結婚式を挙げることにした。


 ゼロは一応冒険者だったので、ローズと結婚すると本来はローズは王族から抜けることになる。


 しかし、今は魔王として国を治めることになったので、ゼロの立場は王族のようなもの。


 そのため、ローズは王族から抜けないことにもなった。


 この場合、ゼロとローズの間に子供ができた場合、その子はグライトス王国の王位継承権を持つことにもなるが、第1王子か第1王女の方が優先権があるから大丈夫だろう。




 魔王の結婚式ということで、国内は再びあわただしくなる。この国の王が結婚するという話で大慌てで用意をしているようである。


「旦那様、まだ皆忙しいのに私たちが婚礼をあげてよろしのでしょうか・・・」

「いや、むしろこのタイミングだからこそいいと俺は思う」


 ローズが不安そうに言ったので、俺は慰めるかのように返事をした。


「どういうことですか?」

「国内の整備などを急激に行ったから、皆つかれている。そんな中でこういっためでたい話などを出せばよくなるかなと」

「まあ・・・そこまでお考えに」

「と言うのは建前で」

「え?」

「本音を言えば、このタイミングを逃せば長引きそうだったからな・・・」


 いやホントに忙しくなってたからな・・・・。


「ぷっ、旦那様ってやっぱりどこか抜けていますわね」

「ゼロ様は完全ではないですよ。魔王になったと言っても、私たちの(あるじ)なことは変わりませんし」


 ローズが笑っていたら、ハクロがどことなく荷が割りを浮かべながら来た。


 今回の結婚式の服装はハクロお手製のものを使用するので、その採寸合わせである。



「まあ、ローズさん、あの時のことを覚えていますカ?」

「あの時?・・・・ああ、あれね」

「ん?」


 何やらハクロとローズとの間で何かがあったようだが・・・・?



 聞いてみたが、秘密と言われて教えてもらえなかった。なんだ?





 気になりはしたがとりあえず考えるのをやめて、式場などのチェックを俺がすることにした。



「おいおい・・・予想以上なんだけど」


 飾りつけなどがものすごくきれいにされていた。


 ワゼがセットしていっているようだが、物凄いな・・・・。



 拠点を王国近くの家から魔王城に移しているのだが、ワゼも移動してきて城内をピッカピカにしたしな・・・。


 さすがうちのメイド魔道具、物凄い働きだ。


 招待客はもちろんグライトス王国の国王や、今までで知り合ってきた人たちに出してある。


・・・まあ、国王様のフルネームはど忘れしてしまったので直接手渡しで渡したけど、名前を忘れたことをバレてないよね?


 内心少し心配しつつも、着々と準備が進められていった・・・・・。

結婚式は次回ですけど、ハクロたちは何かを共同で企んでいるようで・・・・

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