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『・・・規模大きくなってないか?』

珍しく閑話を挟まないで新章に急に突入。

いや、だんだんと終わりが見えてきそうで・・・・

「キョーちゃん招集かけたけど、この国際共通通信を使える各国の王様や代表が全員出席してくれてうれしいよ!!」

「・・・珍しく招集がかかったしな」

「久しぶりの国際会議となるよな」

「メンツも変わっているところが多いですわね・・・」


 国際共通通信の魔法により、現在各国の国王や皇帝、代表たちが全員この場に出席して席に座っていた。


 司会は今回はシルクハットにスーツでへのへの文字の顔のキョーちゃんである。


「どうしてこうなったんだろうな・・」

 

 思わず俺はつぶやいてしまった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 空っぽの魔族の国から帰宅した翌日、国王に事情を話した。


「なるほど・・・・魔族がいなくなっていたという事かぞい」

「魔道具の暴走によるもの様だけど、そのせいで人口無しの廃墟の国と化しているんですよね」


 魔王としてなろうとわざわざ向かったのに、人が誰もいない国の王なんて・・・・。


「だが、一応街並みとかは残っているんだぞいね?」

「はい、カトレアに頼めば全部修復可能ですが、肝心の国民がいないのは・・・」


 国民がいない国って成り立つのだろうか?



「他からの移民などを受け入れてということも考えてみましたが、魔族の国は周辺がかなり強いモンスターや、山脈などに阻まれた未開の国。ここまでたどり着かせるには相当のリスクがあるのではないかと」


邪龍帝(ルミア)製作の、設置した場所にいつでもいけるようにかる魔道具・・・どこでもド、あ、間違えた。『ワープゲート』と簡単に名付けた物があるが、設置するスペースなどがいるし・・・。


「仮に人が入ったとしても、住居の修理、食料確保、モンスター対策、金、周囲の地形の把握など結構問題が山積みなんですよね・・」


 考えただけでも頭痛するわ。


 もし議会とかが生き残っていれば、政治とかの大半を何とかできただろうが・・・・。



「・・・ふむ、こうなったら国に関しては相談するのがよい奴がいるぞい」

「え?」






 国王に言われて、国際共通通信で久しぶりにキョーちゃんのところに来た。


 ここにきてから定期的に報告したりしているけど、開口一番に、


「やっぱり魔王になったんだね!!」


 と言ってきた。


 こいつ・・・初めてこの場で会ったあの時、なんか変な様子をしていたなと思っていたらその時に俺が魔王の魂を持っていることに気が付いていたんだな。



 とにもかくにも、まずは事情説明。




「なーるほど!!国民が全く最初からいない滅びた国みたいな感じになっているのが問題なんだね!!」

「そもそも、俺自身政治能力とかもいまいちだし、人の行き来に関してもさ・・・」

「だったら特別にあれを開くよ!!こういうのは大勢の方が意見が出やすいからね!!」

「あれ?」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 そして、現在に至るのだが・・・・・・


「なるほど、魔王として国を再建設ですか・・・」

「魔族自体もほとんどいなくなっていると」

「国民がいないならば移民制度とかを取り入れれば・・・」

「だが、交通の便など・・」

「いやいや資金などの」



 各国の国を治めている人たちから来る意見はすごかった。


 さすが一国を治める先輩方・・・・まだまだ俺には到達できない高みにあるな。



「して・・・魔王殿と言えばいいのかな?」

「まあ、それでお願いいたします」

「うむ、それでなんだが・・・・」




 そのままいくつかのほかの国の人たちからの質問や意見などが交わされていった。


 一応他国を侵略するような国にはしないという事だけはまず最初に伝えておく。


 そもそも、従魔たちの強さだけで結構国を滅ぼせるみたいだからな・・・・・すでに前科があるアルテミスとかが本気でシャレにならんと思う。 


 


 まず、俺自身を国際的に魔王として認められることが決まった。


 その後、その統治する土地の現状などを詳しくまとめて話し合い、どう利用したり統治するかなども議論されていく。


 国を治める方法は議会などを作ってそこで大抵のことは決めて、重要なことなどは魔王自ら決めるというような感じに。


 国民がほとんどいないことに関しては、他国の孤児院などから受け入れたりして、働いたりして住んでいってもらう。獣人、エルフ、ドワーフ、その他亜人や人間なども平等に受け入れ、適材適所で仕事につけていく。本人の希望などで変更も可能に。


 どうやって辺境の地に近い国に人を行き来させるかは、各国に国々を行きできる「ワープゲート」を無料で設置。ただし、犯罪者などが流れないように対策などもしっかりと立てておく前提で。


 防衛に関しては、辺境に近いところにある国なので誰も攻めようとしても周りの山脈に阻まれて来れるわけがないし、そもそもほとんどの主要な国は俺たちの力を知っているからね。


 法律などは各国の専門家を呼んで草案を作ってもらい、徐々に制定していくことに決定。


 貿易に関してはワープゲートの使用により承認が行き来できるように決定。ただし、奴隷制は認めないということで奴隷商人は禁止。


 



 とまあ、様々な多くのことをこの場で決定したのであった。


「・・・・おかげでどうすればよいのかわかって助かりました」


 俺は深々と頭を下げて礼を言った。


 この日は、その会議で終わったのであった・・・・。


 ここから忙しくなるかも。





国づくりが開始され始めます。

まあ、土台を修復していくって感じかな。

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