『転移もか』
お食事中のかたごめんなさい
ゼロたちが転移したのは、どこかの洞窟の中のようであった。
「ここが今回の魔王復活の・・・・あれ?どうしたYO?」
ガイントがゼロの方を向いて説明をしようとしたら、ゼロがものすごく真っ青な顔をして手を口に当てて押さえていた。
「なんか・・・ものすごく気もち悪くなっ、オロロロロロロロロロ・・・」
「HA!?」
10分後、ようやくゼロは何とか回復した。
ハクロたちを出し、スラ太郎の酔い止め薬をのんだが、まだ不調であった。
「うえっぷ・・・まだ気持ち悪い・・・」
「ゼロ様・・・転移で酔ったんですか?」
「いや、なんかこう胃の中が何もないはずなのに・・・うぷ」
「どっちかというと魔力を吐き出している感じじゃな・・・・魔力その物が何かしらの物体になってこうして体外に出されているという感じじゃろうか?」
「そんなことがあるのですか?」
「何かが影響を及ぼしている可能性があるのじゃが・・・・わからん」
つまり、ゼロの魔力は多いのでまだおう吐するものがあるということになる。
「これ酔わない転移のはずだYO。さすがに予想外すぎるYO」
以前、転移魔法陣で転移した時があったが、あの時は酔わなかったよな?なんで今こうして酔って、オロロロロ・・・。
体力がかなり落ちたが、吐き気はやっと収まった。
一応ハクロに背負われてその場から移動することに。背負われてって言うけど、蜘蛛の背中の方に結び付けられてと言った方が正しいのか・・・・?ものすごくふよんふよんして柔らかいけど。
「あの、ゼロ様・・・・一応私の身体ですのであまり触られますと・・・」
「あ、ごめん・・・・」
この部分って人で言うと何にあたるのだろうか?ハクロって上半身が人間の女性のようになっているけど、蜘蛛の部分との接合部とでもいうかその部分はスカートをはいているからどこから先が蜘蛛の部分かわからないんだよね・・・・。
以前、裸をついうっかり見たことがあるけど忘れたな・・・・。
しかし・・・・この吐き気の気持ち悪さって以前も味わったことがあるような・・・。
デジャヴ?




