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『従魔を増やそう!4』

戦闘させたかったのですが、実力差的に危険と判断しました

「・・・あ、あれ?俺たち生きてる?」


 火球に完全に飲み込まれたと思ったが、なぜかやけどの痛みがなかった。

見ると火球の影響かあたりには煙が立ち込めていた。


「そうだ!!ハクロ、スラ太郎大丈夫か!!」

「だ、大丈夫です!!」

「コッチモダイジョウブダヨー」


どうやら二人とも無事のようだった。あ、


「そういえばモッセマンさんは大丈夫ですか!?」

「いや、一応大丈夫なんだが今ちょっと忘れていなかった!?」

「「「「ちっ!」」」」

「誰だよ今舌打ちしたやつ!!」

「俺じゃないぞ?」

「私でもないよ?」

「ワタシハモトカラシタガナイカラデキナイ」

「我でもないぞ」

「いや確実にお前ら・・・あれ?なんか混じっていないか?」


 煙がはれ、それぞれの姿を確認することができた。どうやらみんなには大したけががないようである。


「みんなけがなかったんだな」

「ええ、確実に直撃してしまったと思ったのになぜか何もないんです」

「全く熱くなかったしね」

「ソレヨリアノドラゴンドコ?」


 あっ、今の無事だったことですっかり忘れていた。そういえば襲われたんだった。


「そういえば、先から姿を見ないな」

「あの巨体ならすぐにみつ「誰が巨体じゃーーーーーーー!!」ぐえふょん!?」


 モッセマンさんが言いかけたところで横から何かがモッセマンさんを飛び蹴りしてふっ飛ばした。


「まったく、我はあのでかさにコンプレックスを持っているのだぞ」

「「「え、だれ?」」」


 モッセマンさんを吹き飛ばしたのは女性だった。見た目の年齢的にはハクロよりやや少し年を取ってはいるが、それでも20代前半ぐらいのようだった。しかし、その身長は人間よりも大きく、3メートルぐらいあった。服装としてはガッチガチの鎧を着こんでいる感じで、胸は確実にハクロよりも大きそうだった。


「我か?我は先ほどおぬしらに攻撃したドラゴンじゃ」

「「はあああああああああああっ!?」」

「ドラゴンサンナノカー」


 うん、スラ太郎はやっぱマイペースだね。いやそうじゃなくてさっきの攻撃してきたあのバカでかいドラゴンなのか!?


「そういえば、ある程度生きたドラゴンは『人化の術』という者を使って人間になることができるようになると聞いたことがあります」

「おお、さすがかなり博識そうなアラクネじゃの。そうじゃ、我は今それを使っておる。一応お主らと話しやすいようにこの姿になっておるのじゃ。あの姿だとでかすぎての、コンプレックスなのにあの男はそれを刺激したもんだからつい手が出てしまったわい」


 ケラケラと笑うドラゴンだという女性。見ると少し肌に鱗のようなものがところどころついているようだった。あ、モッセマンさん完全に気絶したままだった。


「で、なんで私たちを攻撃してきたのですかね。危うくゼロ様と一緒に焼け死ぬところでしたよ」

「でもお主はそれで死んだとしても愛する主人とともにして本望じゃろ?」

「話を変えないでください!!確かにそうですけど・・・」


おい、それで死ぬのはいいのかよ。しかもなんか老獪だぞコイツ。下手すると揚げ足取られそうだな。


「でじゃ、我がお主たちを攻撃したのはな、実はそこの少年が気になったからじゃ」

「は?」


え、俺が気になったから攻撃した?どういうことだ?


「なんでかわからんという顔をしておるな。それはな、おぬしの魔力量が異常じゃからじゃ」


 そういえば、1年前の時にそれが分かったんだっけ。たしか「魔力制限解放」のスキルがあってそれでステータスでがERRORで表示できなかったんだよな。


「其処まで莫大な魔力を持っておるから最初、魔法使いかと思ったが見ているとどうも魔物使いのようでな、それだけ無駄にしているのはおかしいと思って攻撃したんじゃよ。自分でその魔力を使って反撃すると思ってな。ただ、予想に反して逃亡しようとしたのは意外じゃった。だからつい何か作戦があるのかと思ってあの火球をぶつけたのじゃよ」


 なるほど、そんな理由で攻撃してきたのか。でも待てよ?


「でもさっきの火球は直撃したと思ったのになんで俺たちは無傷なんだ?」

「それは我にもわからん。なんか当たったと思ったらなぜかお主たちは無事じゃったんじゃよ。そこがどうも不思議でな、何が起きたのか聞こうと思ってな、この姿になってこうして話してみているんじゃが・・・さっぱりわからん」


 じゃあ、一体なんでなのだろうか?技を放った相手もわからないとなるとほんとに訳が分からない。


「ううっ、いったい何が俺をこうげきしたんだ・・・?」


あ、モッセマンさんが気が付いた。


「無事ですか?かなり勢いよく吹っ飛ばされているかのように見えたんですけど」

「ああ、かなり痛いがどうも大丈夫だ」

「ちっ、平気じゃったのか」

「失礼な!こう見えても体は結構鍛えて・・・誰だお前は?」


あ、そういえば気絶してたな。

とりあえずここまでの経緯を説明した。一応俺の魔力が膨大なことは秘密にしたがそれでも納得いったようだった。


「なるほど、しかし人化したドラゴンとはこりゃまた珍しい。やっぱこの地は最高だ!!」


 こりゃ少し頭のねじが外れたかな?


「そういえばなんでお主たちはこの地に来たのじゃ?ここはお主たちがもともといた世界の裏にあたるので普通はここに来れるはずがないはずじゃが?」

「それはですね・・・」


モッセマンさんはその理由を簡単にまとめて述べた。


「なるほど、おそらくじゃが転送される際に何か別の場で同時に転送を行ったものがいたんじゃろ」

「ですが、その転送魔法を行う際には国から許可がいるのですが」

「国にじゃろ?だったらだれか無許可でやったのではないか?そういうのは隠す者もおるからな。ま、今回は運が良かったと思え。下手したら体がバラバラじゃったかもしれんしの」


うわ・・それ考えるとほんとに運が良かったかも。


「一応帰還用のは大丈夫たと思うぞ」

「アドバイスをありがとうございます」

「いやこちらこそお主たちに迷惑かけてしまったからの。わびと言ってはなんじゃが、ゼロとやら、我をお主の従魔にしてくれ」

「えっ?いいんですか?」

「ああ、嘘はつかん。我もそろそろこの地から離れたいと思っておったからな。ついでにそこのアラクネもなんかいじりがいがありそうじゃ」

「それはやめてください!!」

「冗談じゃ、冗談。しかし今の反応からすると面白そうじゃの」


『このモンスターを仲間にしますか?』


 あれ?いつもみたいに「○○が仲間になりたそうにしている」と出ないんだな。やっぱハクロたちの時とは違うのか。

ま、もちろん「する」で。


『名前を決めてください』


「そうか、そういえば名前を決めないとな。もともと名前はあったのか?」

「いや、我は名前がないのでそなたの考えた名前で頼む」

「そうだな・・・じゃあ『アルテミス』。お前の名前はそれに決めた」

「『アルテミス』か・・・いいのぉ。なんかドラゴンのイメージとは離れそうじゃがそれはそれでいいの」


『認証されました。これより『アルテミス』を従魔にいたします』


そういえばハクロたちの時は最初に従魔にしてから名前を付けたんだっけな。そこも違うのか。


そのあと、ハクロたちの時と同じように魔法陣が足元で輝き、アルテミスが光に包まれ姿を変えた。

姿を現した時、その身長は2メートルぐらいまで縮んでいた。


「おお、身長が少し縮んだ!!これはなかなかうれしいな」


それでも俺よりだいぶ背が高いんだけどね。くそう、早く来いよ成長期よ!!あ、鑑定忘れずにやらないと。


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名前:『アルテミス』

種族:エンシェントドラゴン(人化)

年齢:71917歳

MP:表示不能

ATK:表示不能

DF:表示不能


スキル :「人化」「龍の威圧」「ブレス改変」「従魔の絆」「空間収納」

称号:「千年魔物」「万年魔物」「悪戯好き」「大虐殺」「国を滅ぼせし魔物」「魔王を食べしもの」

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・・・なんか変なのが混じっているな。


詳しいスキル・称号解説はまた後で!


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