『不調』
たまにこういう事があるんですよ。
「びえっくしょい!!」
指名依頼から数日後、今日俺はなぜか体の調子が悪かった。昨日までは健康だったんだぞ。
頭痛い、ぼーっとする、寒気する、熱がある、くしゃみや鼻水がある、吐き気、喉が痛い・・・・風邪か?季節的には秋の中旬だし・・・・。
そのため、今日は冒険者業を休んで寝込んでいるのであった。
「ゼロ様、タオル取り替えますね」
「ああ、ありがとう」
従魔たちに看病してもらっているが、いなかったら結構きついよなこれ・・・・。
「主殿、おじやができたのじゃ」
「もぐ・・・・うまい」
かなりひどいのだが、命にかかわる感じではないし・・・でも早く治したい。
体調が悪い時の辛さって来るものがあるぞー。
インフルエンザかとも思ったが、この世界にはそういうのはないそうだ。インフルがなくて風とかがあるってどうなんだろう・・・。似たような症状を流行させるモンスターはいるようだが今はこのあたりにはいないらしいしな。アルテミスがドラゴンの姿でこのあたりを飛びまくったせいで、この辺り一帯にモンスターが近寄らなくなっているみたいんだよね。
「ご主人、水枕どうぞ・・」
カトレアが渡してきたのは・・・。
「・・・おい、それは枕か?」
どう見てもスラ太郎なんですけど。体を小さくして枕サイズになっているけどいいのか?
「スラ太郎なら熱を吸収できますので」
「そうなの?」
「ソウナノー」
枕にしてみると、意外にも結構気持ちいい。ひんやりしっとりやわらかい・・・・。「スライム枕」ってあったら売れそうだな・・・。
「マスター、お薬です」
ワゼが渡してきたのは、ものすごく濁ったやばそうな飲み物だった。
「えっと・・・薬?」
「はい、スラ太郎が調合なさってました薬を水に溶かしたものです」
物凄くまずそうなんだが・・・・・。
まあ、スラ太郎の薬は効くだろうし一気に飲んだ。
味は意外にもまともな感じだが、よくわからない感じでもあった。
もう後はゆっくり寝ていよう・・・・・。
リーゼはリラックスできる歌を歌ってました。
ライアは板なので何もできず。
ちなみに、従魔も体調を崩すときがあるんですよ。




