『ライアが入りまして』
いろいろあるんですねぇ・・・・
いつの間にか完全に真夜中になっていたので、いったん魔道具のテントを出してもらった。
メッセージボードのライアを従魔にしたのは良いがその扱いについての会議を開くことにした。
「現状まな板にしか使えないかな?」
『決定事項!?』
文字を出して伝えるだけのようだしな。
「そういえば、インテリジェンスウェポンに近い扱いのようだけど空間収納できるのかな?」
「モンスターでもあるようじゃから収納できぬような・・・」
板を普通に持ち歩くってのはどう考えても変だしな。
アルテミスとカトレアで収納できないかな・・・・・。
試してみたところ、収納不可能であった。どうやら生きている扱いである・・・不思議だなぁ。
あ、従魔にしているから従魔用空間に入れられるか。問題解決したな。
『拙者の扱いはどうなるのぜよか?』
「収納ができない・自分で動けない・文字で言葉は伝えられても話せないの3点だからな・・・・」
「まな板はやめた方がいいと思うのですが・・・衛生面的にですが」
『おお!ビビり蜘蛛さんはわかってくれたのか!!』
「・・・ビビり蜘蛛?」
『屋敷だった時に中の方でビビりまくっていたのを見て単純にそう思ったのぜよ』
・・・うん、だいたいあっているよな。
『他の人は「若作り」、「ゲル状」、「牛」、「刺身」といった感じで見ていたんだぜよ』
アルテミスたちがぴくっとした。
順番でいうならアルテミス、スラ太郎、カトレア、リーゼか?
「・・・燃やしましょうかね?幸い煮ても焼いても死ななさそうですし」
「斧で叩き割ったほうが良いと思うのじゃ」
「トカスー?」
「ゴーレムで真っ二つにできそうですが・・・」
「(# ゜Д゜)」
ハクロたちが全然笑ってない感じの冷たい笑顔で言った。どうやら今の言い方は彼女たちの逆鱗に触れたようである。
というか、言い方ひでぇな・・・・。
「ついでに遺言として聞きますけど、ゼロ様のことは何と思っていたのですか?」
『遺言!?ちょっと待って!!拙者はただ思ったことをそのまま出してしまうだけぜよ!』
「そんな言い訳はいいから早く」
有無を言わさない圧力がライアにかかる。そういや、俺のことは何て思っていたんだ?
『あ、あの男は・・・・「朴念仁」と思ったのだぜよ』
「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」
「おい、何で朴念仁だ」
失礼な、誰が朴念仁だ。朴念仁ってのは無口で愛想がない人とかいう意味がないか?たしかそういう意味だよな。
「・・・よくわかってますよね」
「ああ、的確じゃな」
「ワカッテイルヨ」
「その通りですよね」
「〇」
「なんで全員納得しているんだよ!」
『拙者が的確過ぎたようぜよ』
ということは全員そう思っていたの!?
何気にショックな夜であった・・・・。
なお、朴念仁の意味はネット調べなので正確とは言えないです。そのあたりのご指摘はご遠慮ください。
ライア・・・その攻撃力の意味は悪口などの言葉による攻撃であった・・・・。
ちなみに、メタドンさんには「ちびデブハゲ」といったのはまた別の話・・・・。




