『板命名』
まな板にしようぜ
としつこく連呼していた番組を思い出した。
「うーん」
俺は板の名で完全に行き詰っていた。板だけに。・・・自分で言ったけどくだんね。
「板・・・、板と言えばまな板、まな板と言えば・・・・」
意外に結構あるよな。断崖絶壁、フラット、永遠のゼロ、希望無し、エグレムネ、ストン、乾いた大地・・・・乾いた大地か。
「じゃ、お前の名前は『ライア』だ」
ドライアースの真ん中の部分をとっただけだが・・・。
『「ライア」かぜよか・・・・いいぜよ。拙者「ライア」はお前の従魔になるぜよ!!』
そういうと、足元にもはやなじみの魔法陣が浮き出て、完了した。
「鑑定してみるか・・・」
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名前:ライア
種族:メッセージボード改
年齢:表示なし
MP:鑑定不可能
ATK:9643731
DF:1200
スキル:「文字会話」「受信」「送信」「自己再生:根性」「従魔の絆」「人化の術(現時点では使用不可能)」
称号:「ド根性」「超生命力」
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「大幅に能力が無駄に上がっているな・・・」
「防御がカトレア並みになっているんですけど・・・・」
そういえば、カトレアも同じぐらいの防御力だったな・・・・。板=カトレア?いやいや、カトレアの胸は板じゃなくてスイカサイズ・・・。
「ご主人、何か変なこと考えませんでしたか?」
「いえ何も」
カトレアがいまものすごくにらんだのだが、鋭いな。何気に胸で気にしているらしい。肩がこるだの、胸しか見ない男しかいないだの、ない者からは「胸囲の暴力」と言われているのが悩みらしいからな。
「人化の術が入っているが・・・・」
「我のように人化できるのかのぅ?」
『無理だぜよ。多分あの屋敷のままだったら行けたぜよ』
「いや、お前さっきの状態の時にはなかったよな・・・」
従魔になって人化の術が付いたのか?現時点では使用不可能って何か条件でもあるのか・・・・?
「しかし、攻撃力が無茶苦茶上がっているがその状態でどうやって攻撃するんだ?」
板がどうやって自ら動くんだろう・・・。今も手に持った状態なんだが。
『自身でもわからぬぜよ』
無駄な能力上昇か・・・・?
とにもかくにも、黒魔石が原因で生まれたモンスターだし、経過観察するか・・・。
何気にカトレアの胸の表現をしているという。
スイカかー・・・。