『屋敷モンスター』
あれ?このメンバーだと・・・・・。
どうやら閉じ込められたようである。
「黒魔石の影響は地下とかじゃなくて、この屋敷自体にか・・・・」
「屋敷型モンスターってとこかのぅ」
「そのまますぎませんか?」
鑑定を使用して調べてみるか?
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名前:鑑定不可能
種族:パンドラハウス
MP:9643
ATK:9643
DF:9643
スキル:「怨念」「溶解液」「トラップハウス」「痺れ舐め」
この屋敷に染み付いた怨念などと合わさり、黒魔石によって変化した屋敷のモンスター。この家の主人の性格がコピーされており、体内に入った人々を喰らうようになる。だが、そのまま食べるのではなく脱出方法を提示し、そこに至るまで様々なトラップを用意して弱ってきたところから喰らい始める。また、あちこちに小さな舌がありそれに触れると舐められて痺れてしまう。痺れた者からも喰らう。
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「・・・性格わるっ!!」
いやらしい感じだなおい!!
「脱出できるようにして、それでいて大量のトラップか・・・」
「舐められるのも嫌ですね・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「怨念」・・・近くにいるだけで体力・精神力・魔力を少しづつ削っていく。
「溶解液」・・・ほとんどの物質を溶かせる。ただし溶かせない物質もあり。
「トラップハウス」・・・大量の罠を設置する。
「痺れ舐め」・・・舐めると舐めた相手を痺れさせる。
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「『怨念』のスキルが一番厄介だな・・・少しづつ削られていくから急いで脱出しないとまずい」
つまり、ただじっとしているだけで今も削られていくという事なのだ。
「脱出方法を提示するようだが・・・・」
そうつぶやくと、扉に何かが浮かび上がった。
「これは?」
「どうやら脱出方法を記したものじゃな・・・・」
『扉の鍵を探せ』
「単純に鍵を探せという事か・・・・」
「じゃが、この屋敷は広いのじゃ」
「そう簡単にはいかないような」
「あの、ご主人」
「なんだカトレア?」
「扉が開かないのでしたら、アルテミスが人化を解いてドラゴンの姿になってしまえば壊れてあっという間に脱出できるのでは?」
「「「あ」」」
鍵閉めている意味がねぇっ!!
『!?』
「扉の文字で驚いている!?」
どうやら今のカトレアの発言に、屋敷自身も命の危機を感じたようである。
『それは反則!!まじめに鍵を探してトラップに無様にかかってくれよ!!』
「頼んでいるようでひどいこと言っているな」
「主殿、もうぶっ飛ばしてよいかのぅ?」
『やめて!鬼!悪魔!屋敷殺し!』
「アルテミス、人化といてくれ」
「了解なのじゃ」
アルテミスが人化を解き、一気に内部から屋敷を破壊したのであった・・・・。
よくよく考えればまともに従う必要がなかった。
しかし、このまま終わるかな・・・・?




