『従魔を増やそう!2』
微妙にタイトルあっていない気がしてきたんだけど
転送されたその先は・・・
「なあ、ここってどこだ?」
「海が見えるけどなんか色がおかしくないか?」
「なんか薄ら寒い」
「空もなんか変だぞ。なんか全体的ににごったかんじがする」
そう、俺たちクラス全員は今の場所について混乱していた。あたり一面がおかしいところだらけだったのだ。
「先生、ここはいったいどこなんですか?」
生徒の一人がジョイント先生に尋ねた。こんなわけわからない場所なんてどう考えても普通じゃない。
「ここはな・・・どこだ?」
「「「おい先生しっかりしろよ!!」」」
「校長先生、たしかわたしたちは『アルナイの森』に行きたいといいましたが、どこなんですかここは?」
ちょっと待て、アルナイの森ってたしかランクBクラスまで出るところだよな。冒険者になっていない生徒を連れて行く気だったのかよあんたは。
「うむ、確かにその場所へ行けるように設定したはずだが・・・?こんな場所なんて聞いたことも見たこともない。全く未知の場所じゃな」
その言葉に全員唖然とした。つまり、全くどこかもわからないような場所に転送されてしまったというわけである。
「落ちつけ、この魔法陣は一応転送後12時間でもとの場所に強制転送されるようになっておる。だからうかつにこの場を離れずに12時間我慢すればいいだけの話だ」
少し希望が見えて全員ほっとした。絶対帰れないと思っていたが、帰れる可能性が出たのだ。
「しかし、こんなところなんてめったに来れることもあるまい。そうだ、何人か一緒についてきてくれんかね?ぜひともこの場所を調査したい」
全員首を横に振った。こんなわけわからないところでうかつに動いて危険な目にあいたくないのだ。
「そうか、ではジョイント先生は生徒たちの安全を守ってここで待機してください。ゼロ君、君は私とともに来てくれ」
「えっ、なんで俺がですか!?]
「だってこの中で一番強い従魔たちを持っているからですよ」
・・・なにもいえねぇ。反論して何とかこの場でじっとしていたいが、この中で何かあったときに対応できるのはジョイント先生、と俺の従魔たちしかいないのだ。ほかのクラスメイト達も従魔を持っているがスライムなどで、もしBやCランクモンスターが出たら対応ができないのだ。
「・・・わかりました。でも、できるだけこの場所から遠くない範囲にしましょう。それでならいいです」
「ええ、別にいいです。ではこの未知の地を調べましょう!!」
こうしてノリノリで調査を開始する校長のそばで、俺はあきらめて護衛のために連れていかれる羽目になった・・・
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(・・・・・・?なんだ?この場所にだれか入り込んだ?)
ゼロたちがいた海岸から少し離れた場所で、そのモンスターは何者かの存在を感知してその場所へ向かうのであった・・・。
今回はハクロたちの出番がなかった
『何で出番がないんですか!!』
『タマニハイインジャナイ?』