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閑話 銭湯

ちょっと王都の風呂事情

「あー、たまにはいいな・・・・」



 今、俺たちは王都の銭湯に来ていた。家の風呂が壊れたわけではなく、単に行って入浴したかっただけである。今日は依頼も簡単な物しか受けていなかったので夕暮れ時に入浴しに行けたのだ。


 

 俺たの家には風呂があるけど、実はこの世界風呂が付いている家がほとんどない。そのため、一般の人々はこういう銭湯に入りに行くしかないのである。


 そして、今いるこの銭湯は最近新装開店したより大型の風呂が付いた銭湯となっていた。


 新装開店した理由は、人口が増えてきているためこの際より大型化してより大勢が入れるようにと考えられた結果のようであった。


 開店するまでは風呂好きな人は宿の風呂に入りに行ったりなどをしていたようで、これから先宿屋の売り上げが落ちると思われる。


 なぜなら開店当初からものすごい大勢が入りに来ていたからね。


 まあそのうち落ち着くと思うが、それでもここの風呂は広かった。


 普通のお湯の風呂だけではなく、魔道具が組み込まれた電気風呂、ジャグジー、サウナなどいろいろな風呂施設が取り付けられていた。



 あ、ハクロたちは女湯の方に行ってます。従魔だから従魔用の方に入ることになるのだが、アルテミスがいろいろ交渉して女湯の方にはいれるようにしたらしい。


 まあ、ハクロたちはモンスターとはいえ、人に近い見た目をしているから従魔用の方だと覗かれやすくなりそうだったからね。


 大半の男たちは落ち込んでいたが・・・・従魔用の風呂で覗く気だったなこいつら。覗いたら覗いたで恐ろしいお仕置きを食らうと思うが・・・・。



「ゼロ様ー、石鹸ありませんかー?」


 女湯の方からハクロの声がしてきた。その声に周りのほかに風呂に浸かっていた男たちが聞き耳を立てた。この銭湯、男湯と女湯の間には仕切りがあり、その上がわずかな隙間となっていて、石鹸などの受け渡しができるようになっている。もちろん、そこから覗こうとする可能性があるのでその仕切りはものすごくつるつるの凹凸がない状態にまで研磨されている。徹底しているな・・。あ、ここ一応シャンプーとかはあるけど、風呂用の道具は持ち込み可能である。



「石鹸がなくなったのかー?」

「はいー。体を洗っていたのですけど、5本目の足のところでなくなりましたー」


 体を洗う際、ハクロたちは苦労しているらしい。人間とは体の構造が違うからな・・・。というか、5本目って右と左のどっちの足なんだろうか?蜘蛛の下半身だから足が8本・・・・。




 とりあえず隙間めがけて石鹸を投げて、そのまま石鹸は向こう側へと渡っていった。


「ちくしょう・・・この仕切りがなければ見れそうなものなんだが・・・・」

「石鹸は行き来できるのに、人が行き来できない」

「向こう側には楽園が待っているというのによー!!」


 血の涙を流しながら互いに語り合う男たち。ここは覗き対策が徹底しているからなー。


「ご主人、ハクロの使用した石鹸を返しますよー」


 カトレアの声がした。その声に男たちはまた反応した。


 カトレアの場合、見た目が妖艶なので男たちに物凄い人気を誇る。だが、本人は男たちに興味がない。


 


 カトレアの木の根上の隙間から伸びてきた。先には巻き付かれた石鹸がある。


 木の根に触り、石鹸をほどいて取った。


 その感触が分かるのか、そのまま木の根はしゅるしゅると戻っていった。



 こちらもその石鹸を使用して、体を洗った後再び湯船につかった。



「あー、生きているって感じがするなー」


 風呂に浸かっていると、何とか向こう側がのぞけないかと努力する男たち(命知らず)がいた。


 この風呂の覗き対策は徹底されてはいるが、なんとか隙間みたいなものがないかと探す人がいる。


 穴をあけようとする人がいたが、それは無理だろう。この仕切り、鉄板も入っているみたいだからな。



 風呂から上がり、マッサージチェアの様な魔道具でゆったりしていると、ハクロたちも上がってきた。


 全員、少し濡れていて若干色っぽい。まあ、リーゼの方は水風呂に入っていたようでいつもと変わらなかったけどな。


「銭湯って、温泉とはまた違った感じですよね」

「まあ、こっちはでかい風呂ってところだからな」

「銭湯で戦闘・・・・ぷっ」

「カトレア・・・なんじゃいまのダジャレは・・」

「イイユダッタヨー」


 それぞれ満足なようであった。

 




入浴シーン(ハクロたちSIDE )かければいいんだけどね・・・・・書く勇気がないんよ。

全員スタイルがいいからね・・・・。あ、スラ太郎は子供みたいな姿です。

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