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『止まらぬくしゃみ』

くしゃみの種類・・・考えるのが大変だなー。

 ギルドに依頼達成報告をして報酬をもらい、家に帰った翌日。


「びえっくしょん!!」

「ぶぁっつくしょん!!」

「ホンマえぴっしょん!!」


 なんだこの状況・・・・。


 ギルドで依頼をまた探そうとして王都に来たのだが、昨日よりも確実にくしゃみをする人が多かった。


 なんか変なくしゃみする人が混じっているよね。


 俺たちは全員マスクして、とりあえずくしゃみの影響を受けるのを防ぐことにした。なんか変な病が流行っている可能性があったからね。予防策ですよ。


 なお、スラ太郎とリーゼはつけていない。


 スラ太郎はスライムなので体の構造が他の生物とは根本から違うようだし、リーゼは久しぶりに出した水槽型ゴーレムの中に入っているからね。水中なら大丈夫・・・・というか、「状態異常無効」持っているんだっけ。


「ぐえっしょん!」

「はくしょーん!!」

「ぷえっしょ!」


 ギルド内でもくしゃみをする人が大勢いた。


「・・・これ、なんか流行っているのかな?」


 くしゃみがあちこちでしつこいほど聞こえる。


 一応無視して依頼がないか探す。


「・・・今日はどれも『くしゃみを止めて』の依頼ばかりだな』


 依頼がほとんどそれに代わっていた。


「止まらぬくしゃみってことか?」

「そういや昔、くしゃみが100回止まらなかったら死ぬってあったのぅ」


 それはしゃっくりなのでは?というか、いまのアルテミスの言葉にびくっと肩を震わせた人が何人かいたぞ。


 一応迷信らしい。だが、この世界ではそのような病気があるらしいが・・・・本当にあるんかい。


 そのことを聞いて少し苦笑いをしていると、誰かがギルドに飛び込んできた。


「た、大変大変大変だー!!ぶえりゅくしょん!!」


 ものすごく慌てた様子の獣人の方である。


「どうしたんですか?ぶえっくしょん!!」


 その慌てっぷりに気になったのか受付嬢がこちらもくしゃみをしながら尋ねた。


「ばっくしょい!だ、ダンジョンができてやがったんだよ、へぅしょんどちくしょうい!!」


 ・・・・・何?ダンジョン?




お、なんか久しぶり?

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