閑話 ギガントスライムのいるところへの道のり「裏」
注意!
今回の閑話では少しキャラが変わっています。
馬車内でゼロが寝たときである。
10分ほどたった時に、カトレアはゼロに小声で呼びかけた。
「・・・ご主人眠っていますか?」
「すぅ・・・・、すう・・・・」
このときゼロはすでに熟睡していた。結構寝やすかったためである。
実はカトレアはこっそり計画していたことがあった。
それはゼロに膝枕をするというただそれだけの事であった。
普段、ゼロは余り昼寝をしていない。本を読んで眠ってい舞ったりしているときがあるが、その時はすでに、ハクロがハンモックを作ったり布団を作ってかけてあげるなどをしている。ハクロなりにゼロを思っての行動である。なお、目覚める瞬間にすべて一瞬で回収してしまうという芸等もこなしている。
実は従魔たちの中で一番ゼロに近いのはハクロであった。
従魔になった順でいえばスラ太郎が一番近そうだが、彼女は自由奔放なためそこまでくっついていない。
アルテミスは性格的にそこまでゼロに明らかな行為をすることができない。
リーゼは歌っていたりなどをしているが、そこまでくっつきやすいというわけでもない。
そしてカトレアの場合、むしろ体が妖艶的過ぎてゼロ自身少し抵抗があったのだ。
それがカトレアには少し寂しかった。
なので、この際少しでもゼロと触れ合えるように計画していたのである。
たかが膝枕と言えども、それだけでカトレアは幸せだった。
従魔用空間にいたハクロたちがそれに気が付いたが、従魔は主である魔物使いに呼ばれないと出られない。そのため、馬車が泊まるまでの間カトレアは至福の時を過ごし、ハクロたちは嫉妬の念を飛ばしていたのであった。
ちなみに忘れていそうですが、カトレアの称号・・・・・「ストーカー」がありますよ。




