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『模擬戦 スラ太郎、ハクロVSアルノマ、タイタン、クサビ、コンキン』

模擬戦ルール

・降参が聞こえたらすぐやめる

・致命傷を負わせない

・決闘と違って殺しちゃダメ


『魔物使いのジョイント先生が勝負を仕掛けてきた!!ジョイント先生は従魔を出してきた!!』


 なんか「世界の声が」某バトルふうな言い方しているなぁ・・。


「スラ太郎、ハクロ!まずは先手必勝で前衛に出てくるタイタンの壁を突破しろ!!」

「「了解デス!」」


 まず、最初に厄介になるのがタイタンだ。メタルゴーレムだから物理攻撃が通りにくい。

そこでまず、そこから撃破していかなければいけない。


 ハクロは有効な攻撃手段を持っていないが、アラクネ独特の丈夫な糸を使い速攻で相手のモンスター全員の足元に素早くひっかけ、一気に足を止めた。


「な、アラクネの糸で足を引っかけただと!」

「使える手段は使う!それが俺達の戦い方だ!!」


 相手は4体、こっちよりも手数が多い。ランクや強さはこちらが上になるがそれでも相手のほうが戦闘経験が豊富な分こっちが不利になる。


 ならば先につぶせるところから攻める!


 ハクロの糸により壁役として出てくるタイタンも足を引かけて転ぶ。そしてその足元にはスラ太郎がいる。


 ふつうこのままだとスラ太郎がつぶされる。だが、スラ太郎は見た目がただのスライム娘ではない、すべてのスライムの特徴を使えるのだ。


「スラ太郎!『オリハルコンスライム』と『アダマンダイトスライム』の硬さを使え!!」


 その指示と同時に、スラ太郎の表面が鈍い赤黒さを持った色と輝く金色が混じった状態になった。


オリハルコンやアダマンダイトはこの世界で最も固い物質としてそれぞれ知られている。スライムの中にはその鉱石と同じ特徴を持ったやつがいるらしくてそれを使ったのだ!


 いくらタイタンがメタルゴーレムとはいっても、鉄がその硬さにかなうわけがない。

倒れると同時にスラ太郎にあたったタイタンはその勢いと自らの重みにより体をスラ太郎によって貫通されてしまった。


 もちろんこのまま終わるところではないのがBランク冒険者の従魔ではないだろう。

体に穴が開いてしまったが固まっているスラ太郎をそのままつかんで持ち上げた。たぶんここからハクロに投げればダメージを与えることができただろう。だが、俺だって黙って見てはいない。その前にハクロに指示を出しているのだ。


 ハクロに出した指示は、「マッチョダルマの手足を縛りあげて素早くタイタンにぶつけろ」だ。


 ジョイント先生がタイタンに指示を出そうとしているが、そのすきをついて素早くマッチョダルマをハクロは縛り上げ、勢いよくタイタンに向かって投げ捨てた。


 マッチョダルマはダルマに手足が生えているだけ。だが、ダルマ自体が硬い体をしているためそれだけでタイタンと同時に沈黙させるのは十分だった。


 え?なんで名前で呼んでないかって?だってあいつだけインパクト強いもん。


2体同時にダウンさせ、残り二匹になったところで先生は降参した。

こなまま戦っても負けると判断したんだろう。そこで素早く判断できているあたりさすがBランク冒険者だと思えた。


 降参と同時に周りの生徒たちから歓声が上がった。これで帰りは従魔を使えるとよろこんなものが大半だろう。しかし、ハクロやスラ太郎はまだ戦い足りなかったようであった。 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「も~、なんであのゼロと同じクラスになれないのよ」

「すいません姫様、姫様は魔物使いでないため一緒にはなれないんです。魔物使いになりたくても、姫様にはその能力がありませんし」

「だったらこの間の助けてくれたお礼を今すればいいじゃないの」

「あの決闘のせいでそれだけの実力があることが分かったためしばらく刺激しないようにと国王様が直々に命令なさったためできないのですよ」

「あのお父さんのバカーーーーーーーーーーーーーー!!」


同時刻、学校内の騎士のクラスの集まりで叫び声が聞こえたそうな。

タイタンが明らかにどてっぱらに穴が開いてしまっていますが、彼はメタルゴーレムなのでそんなぐらいでは死にません。なのでぎりぎりセーフなんですよ。

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