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『冬到来』

作者自身忘れかけていたことがありました。

 王都では本格的に冬が到来した。


 雪が降り積もり、歩くたびにその感触が伝わる。息も白くなり、厚着をする人が増える。


 冒険者たちもこの時期は休業して屋台で儲けようとたくらむものが出てきて、ギルド内もかなりスカスカになってくる。


 雪だるまを作ったり、果ては雪像を作る猛者も出てくるのだ。まあ、公共の道にとんでもなくでかいのを一晩で作るやつもいて、邪魔だから翌日砕かれてしまっているけどね。


 というかその像のモデルが、サイクロプスとかドラゴンとかだからでかすぎるんだよ。せめてもう少し小さいモンスターをモデルにしろよ。


『ドラゴン自身の目線から言わせてもらえばもう少し細かく作ったほうがいいのぉ』

『スノーゴーレムで再現してみましょうかね・・・・』


 アルテミスとカトレアが何やら話している。


 この時期、寒いからって外出するときはハクロ以外は従魔用空間にみなこもるんだよね。何でも従魔用空間内部気温・・・室温?は、常に一定らしいから快適だそうだ。


 ハクロはなぜかこもらずに出ているんだけどね。新陳代謝が落ちて冬眠しないのかな・・・・?


「私は平気ですよ。自分で作った服のおかげであったかいですし」


 今、俺たちが身に着けているのはハクロお手製アラクネの糸100%のセーター、手袋、マフラーである。保温性が高く、暑くなったら少し開けるだけですぐに涼しくなる優れもの。



「それにしても、あともう少しで17歳か・・・・」

「長いようで短かかったですよね・・・・」


 冬の空を見て思い出す数年前のことを。


 冒険者学校に入学していろいろあって、その時に決めた「俺自身が一国と同じ扱いになるようにする」ということを。


一国の条件

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.大国とも渡り合える度胸があること

2.大国とも闘える戦力があること

3.自国民が自分1人、もしくは複数いること

4.魔法として『国際共通通信』が使えること

5.死んでるアンデッドやリッチではなく、ちゃんと生きている者であること

6.17歳以上の年齢であること

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「春になれば6を満たす。後はそのあとに国王様に『国際共通通信』を教えてもらえば全部の条件がそろう」

「でも、ゼロ様完全にこの国のこの王都になじんでいますよね。今更という感じがしますが・・・・」

「それは否定できない」


現状として、俺はこのグライトス王国に所属しているような感じである。


 だが、そもそもたった一人の魔物使いに、ハクロたちのような強力なモンスターたちが従魔になっているのが歴史上殆どなかったらしい。 それに、俺自身も魔法を滅茶苦茶な奴を使用できる。


 ここまで力があると、他の国に警戒されるからな。自分の敵国に行かれるのが一番困るってのが各国の思いだ。まあ、今いるグライトス王国でも国王とかは別に気にしないで気軽に話せるが、その臣下たちの中には俺を危険視する輩もいるようだしな。



 この際、一国と同様の扱いになれば同盟を組むなどしてその危険性を減らせる。まあ、ぶっちゃけ扱いが外国人みたいになるだけだからそんなに変わらないようだがな。



 それに、領土を持っているわけでもないし、唯一の土地としては自宅だからな。家が国って・・・どんだけ小さい国やねん。まあ、地球にも確か結構小さい国があるし、それみたいなものかな。


 そう考えながら、俺は依頼を探すためにギルドへ向かうのであった。

まあ、まだまだ続くんですけどね。今回の設定は冒険者学校編あたりの事ですけど、この時と比べるとずいぶん成長してきたな主人公。決心した時から数年たっているんですよね。

というか、改めて考えるとアルテミスだけ進化のシーンがなかった。エンシェントドラゴンってある意味最終地点だからな・・・。これ以上進化したらどうなるのかな?

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