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『VSカオスアンフィスバエナ』

それなりの苦戦

「人化解除!」


 アルテミスが人化を解き、本来のドラゴンの姿に戻ってすぐに空中に飛び上がった。


「くらうのじゃぁぁぁぁぁぁ!!『ホーリー・ブーストブレス』!!」


 アルテミスが光属性であるブレスをはいた。あの怪物はどうも闇属性の傾向が強く、光属性系なら大ダメージを与えられそうであった。


「ゴガァァァァァ!!」


 怪物も負けじと二つの頭から同時に黒いブレスをはいた。スキルからして「カオスブレス」で間違いないであろう。


どがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!


 二つのブレスが空中でぶつかりあう。だが、相手の方が頭一つ分強力そうで押されているようだ。


「リーゼ!皆の士気を高める歌を頼む!!スラ太郎は光属性系の遠距離攻撃で援護!!ハクロは糸でこの周囲への被害を抑えるようにかこめ!!」

「「了解!!」」

「〇」

「カトレアは家の被害を防ぐために行動してくれ!!」

「わかりました」


 スラ太郎がまるでポケ〇ンの破壊光線のように口から光のレーザーを放ち、空中でブレスでぶつかり合っている怪物に直撃させる。リーゼは皆の士気高揚させる歌を歌い、それぞれのやる気を上昇。


 ハクロは糸を多数展開してあっという間に王都方面の方を糸の壁を作り被害がとどかないようにした。さすがにあの大きさの怪物を糸で拘束するのは無理だからな。今回は守り重視で頼む。


 カトレアが何かして家を一時的に地面の下に入れた。あんな仕掛けしていたのかよ。そして、ついでに多数の木々を生やしてハクロの糸の壁をさらに補強した。


「ぐっつ・・・・やばいのじゃ・・・」


 スラ太郎による援護がありながらも、怪物の様子は一向変らず、やや押されてきた。徐々にアルテミスの方へブレスが向かってくる。


「アルテミス!いったんブレスを止めて回避して地面に降りろ!!空中よりも足をつけていたほうが踏ん張りがきく!!」


・・・多分な。


 その指示にしたがって、アルテミスがすぐにブレスを止めた。そうすると自然に相手のブレスがすぐに来る。


 アルテミスが紙一重でかわし、地面に着陸して足をしっかりと固定した。


「もう一度!!『ホーリー・ブーストブレス』!!」


 再度先ほどと同じブレスをはく。すぐに怪物もアルテミスの方に向けてブレスを放つ。だが、ブレスを止めてその方向へ頭を向けるのに2つの頭とも向けたので隙が生じた。


 すばやく、俺は以前使った飛翔のカッサーに風魔法を使用して急上昇した。


 そして、怪物の真上にとんだ。


「上と下からくらいやがれ!!『ホーリー・ストーム』!!」


 光属性の魔法に風属性の魔法を掛け合わせ、真上から怪物めがけて魔法を放った。


 怪物はすぐに俺の存在に気が付き、片方の頭をこちらに向けてすぐにブレスを放つ。


 だが、それは失敗である。先ほど二つの頭のブレスを合わせてアルテミスのブレスを押していた。しかし、それは二つ同時に放っていたことによって威力が相乗されていて、片方を俺の方に向けたため、アルテミスとぶつかり合っているブレスの威力の減少を招いた。


 これにより、アルテミスのブレスの方が押す。さらに、俺の方は魔力すべてを一気に注いでいるのでこちらの方も負けてはいない。


 上下から攻められ、ブレスが押し合い、俺とアルテミスの攻撃が怪物を挟み込んだ。


「ギャオイイイイイイイイィィィィィィ・・・・・」


 そのまま二つの攻撃に挟まれて、怪物は消滅していったのであった・・・・・。



 しかし、ここで問題発生。勢いよく魔法を放っていたのはいいが、その魔力がどうも飛翔のカッサーの方にも流れたようで・・・・。


ボカンッ!!


「あ」


 魔力容量オーバーのようで、壊れました。つまり・・・・。


「おーーーーちーーーーーるーーーーーーーーーーー!!」


 飛翔のカッサーの効果がなくなり、落下しました。


 幸いにしてすぐにアルテミスのドラゴンの手で受け止められたけど、まじですごい怖かった・・・・・。怪物よりも落下死のほうが怖かった・・・・・。

「今回の被害」

ワゼの防御装置、ブレスのぶつかり合いによって発生した衝撃による木々の倒壊、飛翔のカッサー


 できるだけ被害は抑えました。というか、アルテミスがブレスを止めてよけたあの怪物のブレス、どこへ向かったかな・・・?

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