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『学園生活開始1』

かなり投稿できました

 朝から生死のはざまをさまよった俺は何とか教室にたどり着いた。


「あー、ほんと死ぬかと思った」

『ゼロ様朝からほんと何しているんですか?危うく溺死しかけていましたよね』

「ほんと自分の従魔の中で死ぬところだったわ」

『スイマセンマスター。ワタシガモウスコシハヤクキガツイテイレバヨカッタノデスガ』

「いや、スラ太郎は悪くないからね。大丈夫だよ」


 いま、スラ太郎たちは従魔用空間に入っている。この学校では従魔たちは普段はこのように従魔用の空間に入れて過ごすようになっている。従魔用の厩舎なんてあるが、実は体が大型のモンスター専用だったりする。ハクロはそれに当てはまるが、ハクロ曰く「なんか離れるのが嫌なんですよね」というので従魔用の空間に入れている。


 教室を見渡すと、人数は30人ぐらいだった。このクラスは魔物使いになる人たちが入るのだが、他の戦士などになるところと比べると結構少数なのである。それだけ魔物使いになる人が少ないというわけだ。



少したって、最初のチャイムが鳴ると同時に先生と思われる人が入ってきた。顔がかなりいかついおっさんのような人である。


「おいあれBランク冒険者魔物使いのジョイントさんじゃないか」

「うわ、ほんとだ。そういえば昨日の説明にでここ担当だって言ってたんだ」

「ラッキー!あの有名な魔物使いの人に会えるなんて」


 どうやらかなり有名な人らしい。


『あれ?ゼロ様知らないんですか?昨日の教師説明の時にいませんでしたっけ?』


 ・・・あっ、いたなそういえば。説明中あのバカのことを思い出してイラついて全く聞いてなかったな。


「みんな席につかなくていいぞー。詳しい授業内容は今日は外で行う。ついてこい!!」


ジョイント先生はそう言って俺たちを外に連れ出した。






「つ、つかれた~」

「まさか校庭ではなくて、学校の裏にある国有地の山に登るとは・・・」

「しょ、初日からかなりハードじゃん・・・」

「しかも従魔の使用禁止なんてひでぇ・・・」


 そう、ジョイント先生は俺たちを外に出したかと思うとまず、山登りをさせた。しかも従魔に乗せてもらうのなしである。


 ん?俺はエンチャント使って楽していたよ。魔法無しなんて言っていなかったからな。


『マスターセコイネ』


 なんかスラ太郎の一言がすっごい刺さるんだけど。なんか毒舌会得していない?あれか、毒舌スライムみたいなのがいてそれ使っているのかな。


 ちなみにジョイント先生は全く息切れしていない。さすがBランクである。


「よっしお前ら、なぜ俺がここまで連れてきたかわかるか―――!」

「「「「わかりません」」」


 なんかクラスみんなの声がそろったな。


「その理由はだな、俺はお前たちに魔物使いとは何かを根本から教えるのだがな、その前にお前たち一人一人の従魔を出してもらって、その能力を調べたいからだ。『従魔の能力は魔物使いにも影響を及ぼす』ということがまず俺がお前たちに教える大事なことだ!よーーーーく覚えておけ。ちなみに俺にはスキル『魔物鑑定』があるから魔物の能力が分かるんだぞ!!」


 なるほど、俺のスキルの「仲良しこよし」の逆みたいなことがあるのか。これは全く知らなかったな。

しかも『鑑定』のスキルとはまた違うんだな。


『「魔物鑑定」は「鑑定」とは違って人のステータスを見れませんが「鑑定」よりも詳しいモンスターの説明を見ることができます』


 最近思うんだがこの「世界の声」もモンスターじゃないかな?


「では、今から名前を呼ぶものから従魔を出せ!出して確認した後はそのまま出しっぱなしで待機してろ!!そのためにこの山を登ってきたんだ!!」


 あー、全員の従魔を出したら確かにこのぐらい広くないと狭そうだもんな。そんな理由があったのか。



とにもかくにも、一人一人呼ばれてはその従魔を出していった。大半がスライムだったのはどうやらスライムは従魔になりやすいらしい。スラ太郎みたいに変わったスライムもいくつかいたな。


「次!!ゼロの番だ!!」

「あ、はい」


いつの間にか俺の番になっていた。


「来い!スラ太郎!!ハクロ!!」

『了解!』

『イエッサー!』


 おいスラ太郎どこでそんな返事覚えたんだよ。あれか、軍隊スライムの知識でも出してきたのかよ。


 ハクロたちが現れた途端、みんな注目しだした。そりゃそうだ、昨日の決闘で出しているもんな。


「おいあれ、昨日出ていたアラクネじゃねぇか」

「あいつがあのアラクネを出して決闘に出たやつか」

「あれ?あいつのスライムあんなんだっけ?普通のスライムの形だったよな」

「進化したのか・・・・?でもあんなスライムなんて聞いたこともない」

「なんか人間の私たちよりも美人だしなんかずるい・・」

「しかしある意味胸の落差が大きいよな。ま、どっちでもないけどな」

「なんかどう見ても私たちのモンスターとは格が違う・・・」


 反応はそれぞれである。なんか変な人が混じっているようだけど、そういえばスラ太郎は決闘のあとに進化しているからある意味みんな初めて見るんだっけ。


ジョイント先生はさすが冒険者というべきか少しは驚いているようだがみんなほどではなかった。


「なるほど、そいつらがお前さんの従魔か。確かに変わったモンスターだよな。鑑定してみてみると種族が『ホワイトアラクネ』に『光の女王』か。こりゃめったにお目にかかれないモンスターだな」

「おお、ハクロたちの種族までしっかりわかるんですね」

「あったりまえよ。そうでもなきゃやってないよこんな冒険者なんかな。この鑑定があるおかげで食えてるようなもんだしな」


 いわく、未知のモンスターが出たときにその種族を確かめるためによく呼ばれるらしい。『鑑定』のスキルでも同じようなことはできるが、『魔物鑑定』のほうがより詳しくわかるから重宝されてるとか。


 ハクロたちを見た後、他の人たちのも見ていった。




「ふむ、これで全員のを見たわけだ。では、ついでに俺のモンスターも見せよう」

「おお、先生のモンスターが生で見られるのか」

「そういえば有名だけどあんまりモンスターを見ないわね」


 この人がどんなモンスターを従魔にしているか確かにそれは気になるところだ。


「では出てこい!!アルノマ!!タイタン!!クサビ!!コンキン!!」


なんか最後変な名前じゃなかったか!?


ネーミングセンスは察してください・・・

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