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『襲撃』

 国王に報告した翌日。


 俺たちはまた魔道王国へ向かうのはめんどくさいと思いながらも、また変装して向かうことにした。なお、今回は変装なしである。ちょっと思い出して、髪を染めたりすると頭皮が痛むとかあったなと。


 さすがに剥げたくはないからね・・・・。


 もうこの際堂々と乗り込んでいってやろうかと思った。どうせもうあらかた証拠のようなものがそろっているわけだし、なんか文句を言われてもその辺はもう国王に丸投げである。


 魔道王国へ向かう前に、いったん家に戻って、玄関にてワゼに帰宅したらご飯作っておいてくれと頼んだ時だった。


「で、たぶんすぐにでも終わるからそれまで、」

『緊急警報!!正体不明のエネルギーが接近中です!!』


 久しぶりの世界の声からの警報である。


「なっ!?ワゼ頼む!!」

「了解デス!」


 俺が言ったとたん、それだけで分かったようで一瞬でワゼの腕が変形し、パラボラアンテナのようなものとなり、素早くこの周辺をバリアーのようなもので覆った。


どがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっん!!


 それとほぼ同時に、何かが激突したような音がした。


 慌てて家から飛び出すと、上空に何かがいた。


 アルテミスに似たドラゴンのようだが、その体全体の色は黒く、アルテミスとは違って手と翼が一体化しているようで、頭が二つあった。双頭竜ってやつか。


「あれは!?」

「わかりません!」

「見たことがないモンスターのようじゃ!!」


 片方の頭の口のあたりから黒煙が上がっており、何やらブレスのようなものをはいたようである。


「・・・マスター、今ので魔道防壁(マジックシールド)全損。再使用には修復時間を含めて1時間かかりマス」


 ワゼがそう告げると同時に、そのパラボラアンテナのような部分が火花を散らし、ボン!という音とともに壊れたようであった。


 今の攻撃は完全に耐久限界を超えたようで、一発でダメになったようである。


「鑑定」


 慌てずに落ち着いて鑑定してみた。


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名前:元(ゴルモル、チィマ)

種族:カオスアンフィスバエナ

MP:鑑定不可能

ATK: 鑑定不可能

DF:鑑定不可能


スキル:「カオスブレス」「黒魔石の力×30」

称号:「混沌(カオス)


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「!?まだ続きがある!!」


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多数の黒魔石が欲望に反応し、欲にのまれていた2人を飲み込んで再形成した。魔力の吸収性は失われたものの、攻撃よりの破壊者となった。


「カオスブレス」・・・・闇属性をベースにほかの属性が合わさったブレスをだせるようになる。

「黒魔石の力×30」・・・黒魔石が30個まとまった力。能力が大幅に上がる。

混沌(カオス)」・・・2つ以上のものがまじりあった生物につく称号。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 うわ、もう厄介ごとになっている。というか、黒魔石30個分か・・・・。


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁおおおおおおおおおんんんんん!!」


 カオスアン・・・以下略して、怪物は雄たけびを上げた。今の一撃で俺たちを仕留めきれなかったのが悔しいようである。

 


「敵、黒魔石による怪物!!各自戦闘態勢!!」

「「「「「了解!!」」」」

「〇」


 全員出し、素早く戦闘態勢をとった。アルテミスがドラゴンの姿になったが、怪物のサイズはアルテミスの3倍ほど大きいか。


 黒魔石30個分・・・ちょっとまずいかなこりゃ。








ホントは八岐大蛇(ヤマタノオロチ)みたいにしたかったけど、コッチの方がより邪悪そうかなと。

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