『まあ、王都にて報告しに行きますか』
面倒ごとはさっさと報告
「なるほど・・・・こんな計画がされているのかぞい」
三人組に再びあった後、さらに塔で調べた翌日、俺たちはすぐに魔道王国から戻り、調査結果を国王に報告していた。あ、変装といて、いつもどおりの姿になりました。
ついでに、モッセマンさんも一緒である。この人本当にこういった重要なことに呼ばれるよな・・・・それだけ国王からの信用が厚いんだろうけど。
「アンデッド化・兵士化、魔導兵器作成、さらに他国への侵略予定・・・・」
「後、黒魔石30個ほどの所持ですか・・・」
調査した結果でてきた様々な計画が判明し、二人とも難しい顔をした。
「革新派も保守派も、どちらもろくでもないことしかしないぞい」
「まったくですね・・・」
なお、持ってきた資料により先日の王都での爆破火災の原因の魔道具もこの国からであることが判明。
「そのうえ、今までの黒魔石の騒動の原因が魔王復活か・・・」
「その話、何か変じゃないかぞい?」
国王が何か思ったようである。
「ゼロ殿、黒魔石を奴らは使っていろいろやって、魔王復活させて国を統治させるとか言っていたというぞいな?」
「ええ、そうです」
「で、そいつらは国をとうの前に追放されているといったぞいな?」
「はい」
「魔王とやらが復活しても、そいつらが国に帰ることができるのだろうかぞい?」
「ああ、なるほど」
国の初代?魔王が復活したとしても、反対派などが出てきて国に帰れなさそうだもんな。
「魔王に『私たちが復活させました』とか言って頼むとか?」
「流石にそう簡単にいかないでしょ・・・」
文献なんかも調べると大昔に確かに魔王はいたが、性格はいたって優しいらしく、いうなれば理想的な王様だったようである。魔王のイメージが・・・・。むしろ、この時代のとある国の人間たちの方がひどいといえる始末。これって、確実にアルテミスが過去に滅ぼした国だよな。
まあそれはいいとして、それだけいい王様と言われている人(?)が、今までのやつらの所業を聞いて国に戻すかな?
「まあ、魔王が復活しても友好的なら別にそれはいいぞい。そこまでに出る被害を抑えてほしいぞいが・・・・」
「そういえば、これらの情報から考えると今魔道王国には30個もの黒魔石があるということだよね?」
「みたいですよ。没収されたって言ってましたし」
どこにあるかはわからなかったけどな。近くまで行かないとどういう物かわからないし。
「それだけの数が暴走したらまずくないか?」
「「・・・・・」」
沈黙は、たいてい肯定を意味する。確かにまずいよなそりゃ。暴走によって生み出される怪物が1体出ても大変なのに、30体ほど出る可能性があるからな。暴走しないことを祈るばかりである。現在1個所持してはいるが、出すことはあるまい。
「とりあえず、魔道王国が何か厄介ごとを引き起こす前に黒魔石の破壊、もしくは回収してほしいぞい」
「無茶言わないでくださいよ・・・・どこにあるのかもわからなかったのですから」
一応、塔内中探したけどなかったしな。案外、現政権を握っているやつの懐とかだったりして。
いやな予感がするし・・・・もしかして30個分が1つの魔石になってキング黒魔石とかになっていたりして。某ゲームのスライムかよ!!と自分でツッコミを入れるのであった・・・・。
あれ?3体ほどでキン〇スライムになったかなアレ?8だと何体も集まっていたような・・・?




