『授業開始・・・の前の出来事』
ライトノベルのテンプレに挑戦してみた
昨日の決闘騒ぎから一夜が明けた。
(まだ眠い・・・あと五分は寝かせて・・・・)
なんとなく起きてはいるが、昨日は決闘に進化といろいろあって疲れたのだ。今日から学校があるというのにまだ体は睡眠を欲していた。
(枕、枕はどこだ・・・?)
まだ眠いため枕を手探りで探すがなかなか手にあたらない。
むにゅん
(・・・?なんだこれ?すごい柔らかい)
枕を探しているうちに何か柔らかいものに手が触れた。なんとなく気持ちがいい。
むにゅん むにゅん むにゅん
かなり弾力があり、手に吸い付くようなはだざわり・・・
むにゅん むにゅん ぶちゅん
(ぶちゅん!?なんだ今の手が沈み込んだ感じは!!)
一気に目が覚めて、自分の手を確認してみると沈み込んでいた。
そう、いつの間にか一緒に寝ているスラ太郎の体の中にである。人型になっているので今自分が沈めた位置を見ると胸部だった。つまり
(げっ!!もしかしてさっきからもんでいたのってスラ太郎の胸!?)
慌てて引き抜こうとしたが、どういうわけか全く抜けない。引いてもびくともしないのである。
(そもそもなんでスラ太郎がここで寝てるんだ!?ハクロと同じように従魔用の空間にいたはずだろ!?)
おそらく寝言かなんかで出してしまったのだろう。そしてそのまま一緒に寝たようである。そもそもスラ太郎とは3歳のころからの付き合いでたまに枕として一緒に寝ていた。しかし、其の時は普通のスライムの形をしていたのでまだよかった。
しかし、今は進化していて体全体が透明に近い色をしているとはいえ女の子の姿同然なのだ。この状態を見られたら何かよからぬ誤解を受けてしまう。
手っ取り早くいくにはスラ太郎に起きてもらう必要があるが、それの説明をするのは恥ずかしい。スラ太郎は気にしないだろうがこっちが気にするのである。
困った・・・どうすればいいんだ?あっ!そうだ!
そこで俺は思いついた。普通に抜こうとしているから抜けない。ならばエンチャントをかけて勢いよくやればいいのである。
エンチャントをかけ、身体能力を向上し、俺はいささか絵面的には悪いがスラ太郎に足をかけて片手で手をつかむ姿勢をとった。
「せーーーーーのーーーーーーーーーーーーーでっ!!」
そして掛け声とともに力を込めてひっぱった。
しかし、このとき足をかけていたことが致命的なミスだった。
ツルン!
「あっ」
足を滑らせ、そのままスラ太郎に倒れこんでしまった。そして・・・
ジャボン!!
(もがががぐぽっつ)
そのままスラ太郎の中に入り込んでしまった。そしてその中は液体のようなもので詰まっており、その5分後にスラ太郎が起きて俺を出すまで溺死しかける恐怖を味わった・・・・
書いてみたかっただけだ!後悔はしていない!




