『魔道王国のクーデター』
短いっ!
夏祭りも終わって秋が深まり、寒くなってきたころにその知らせが来た。
「魔道王国でクーデター?」
ギルドの依頼がはられている掲示板に、その知らせがあった。
「なんでも魔道王国の改革派が起こしたものじゃな。魔法使い至上主義に反発する者たちじゃというが・・・」
この前の夏祭りに出店していたのはたしか改革派だったかな?クーデターの費用稼ぎだったとか?
「ま、俺たちには関係ないか」
「いや、関係ありますね」
カトレアがなにやら難しいような顔をした。
「この国の魔道具はこの国から輸入されていて、修理もこの国に依頼しています。クーデターが起きたのなら、今国が混乱してその修理が滞る可能性があるのです」
「なんか人同士の争いって面倒ごとが多いですよね」
「全くじゃな」
「同感です」
モンスター視点からだとそう見えるのか。まあ、人間である俺でもそう思えるけどさ。
まてよ、てことは買ったあのマッサージチェアが壊れたら修理に出せないのか。まあ、カトレアなら直せそうだな。
このとき、俺はまだ他人事のように感じていたのであった・・・・。
他国の事なんて普段はどうでもいいように思いませんか?
実は結構つながりあっているんですよね・・・・。




