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『決勝戦!!ルアンVSアルベルト』

諸事情により、いつもより遅い投稿でした。

<m(__)m>スイマセン。

 「レッドメテオ」第4皇子のルアンと「紅の騎士」アルベルトの試合が始まった。


「先手必勝!!」


 ルアンが素早くアルベルトとの距離を詰める。


 そのままアルベルトがガードする前に、(こぶし)を叩き込んだ。


がきぃぃぃぃぃん!!


 だが、素早い動きとは言えども、一直線につっこんでくるその動きは読みやすい。


 これまでの参加者たちはみなその動きについていけなかった。だが、アルベルトは違った。


 重い鎧に身を固めているにも限らず、予想より素早くガードしたのだ。


 さすがに決勝戦というだけあってこの二人はかなりの強者(つわもの)だった。


その拳をすばやくルアンが戻すと、そのあった場所にアルベルトが腰の剣を振り下ろしていた。


 ちなみに、けがしようが殺さなければいいルールである。決勝戦まで来たら互いに全力を出してほしいという配慮からだ。腕がちぎれようともちゃんと治療も行えるのである。


「今度はこちらの番です!!」


 アルベルトが剣を空高くつきあげる。すると、その剣の身に何やら赤色の光がまとわれた。


「『ファイヤ・スラッシュ』!!」


 そのまま横に剣を振りかざすと、その剣の軌跡にそって炎が生まれそのままルアンに飛んでいった。


「なんの!!」


 素早くルアンが身をかがめてよけた。


『おーーーっと!?なんだ今の技はーーーー!?』

『なるほど、エンチャント系魔法の一種じゃな。よく考えられておるわ』

『どういう事でしょうかアルテミスさん!!』

『魔法には身体強化などをするもの等、何かしらの効果を付与するものがある。おそらく炎の魔法を付与させ、今のを放ったんじゃな。見事じゃが、空中に逃れないように避けたルアン選手も見事じゃ』

『え?そういえばジャンプして避ける手段もありましたね』

『その手段じゃと、空中ではあまり身動きが取れぬ故に、またあの技の餌食になると考えたのじゃろう』



 そうこうしているうちに試合が進む。


 アルベルトが剣で切りかかるも、ルアンが真剣しらは取りをして防ぎ、そのままけりを入れてアルベルトを飛ばしたかと思うと、ルアンの拳をわざと鎧で受け、そのままつかみこんで投げる。


 白熱した押収が繰り広げられていた。


 拳、剣が互いにまじりあい、金属音を響かせながらもどちらも一歩も譲らない勝負だった。


 途中、剣が折れてしまうも、その鎧の硬さをそのまま武器にして互いに殴りあうようになっていた。


 鎧があるからアルベルトが有利かと思われていたが、獣人の力強さでそれをルアンはものともしなかった。


  そのまま互いに何度も拳をぶつけ合った。


 夕方になり・・・



「でやぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「うりゃぁぁぁぁぁあっ!!」


がごぉおぉぉぉぉぉぉぉん!!


『おおーっと!!互いの拳がお互いの顔面にヒット!!』

『クロスカウンターじゃ!!両者互いにダウンしたのじゃ!!』


 ルアンとアルベルトは互いに倒れ込んだ。この場合、先に立った方が優勝となる。


『両選手、必死に立ち上がろうとするーー!!』

『体力から考えると、お互いにもう限界じゃ!』


 ルアンは両腕で必死に体を起こし、アルベルトはひびが入ってしまった鎧を脱ぎ、その重量を軽くして立とうとした。そして・・・・



『倒れたーーっ!!アルベルト選手、あと一歩のところで力尽きたーー!!』

『そして、ルアン選手が立ち上がったのじゃ!!』

『となると、優勝は・・・・ルアン選手だぁぁぁぁ!!』


 俺達を含むその試合を見ていた観客達は全員歓声をあげたのであった・・・・。


 


さあ、夜の部だ!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なるほど、ワタシに来てほしいト」

「そうです、あなたのような魔道具を調べて研究してみたいという人がいましてね」

「断りますネ。ワタシを好き勝手に出来るのはマスターだけデス」

「残念。それじゃあ諦めますよ。時間をとらせてすいませんでした」


 そういい、その男はワゼの前から去った。


「魔道王国ですカ・・・何やら厄介ごとになりそうデスネ・・・」


 自身は魔道具。別に自分の身がどうなろうとも所詮そこには命はない。それに自分の体が惜しいとも思っていない。だって魔道具だから。


 だが、自分のマスターに何か火種がかかるような予感がし、なぜか痛覚はないはずなのに胸が痛むワゼであった・・・・。



さて、夜の部だ!!

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