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『夏祭り当日だぜっ!!』

100話の時と大体似た感じの祭り

「よし!!夏祭りがぁぁぁぁぁぁぁ・・・」

「「「「「きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」

「(*‘∀‘)」


 と、まあ全員で叫んでおいてテンションを高めた。リーゼだけ顔文字風である。


 本日、ついに王都夏祭りが開催された。


 昼の部と夜の部と別れているのがこの王都での夏祭りの特徴である。普段はこの王都にいないような高ランク冒険者たちや、商売チャンスで来る商人たち、今年は世界各国から来た参加者たちも混じっていて例年以上の熱気に包まれた。なお、熱中症対策に各ポイントに休憩地点がきちんとあり、それぞれに救護班が配置され、待機状態である。


 ローズとこの夏祭りを見て回るのは、各屋台が開く夜の部からなので昼の部は『王都夏季限定武闘大会』を見に行くことにした。もう毎年恒例だが司会はモッセマンさん、解説はアルテミスである。この二人もう結構人気だからな。ときどき「姉貴ぃぃぃぃ!!」「姉御ぉぉぉぉぉぉ!!」と聞こえるがな。


 今年から魔物使いも参加している。まあ、俺は出ていないがな!!


 なお、昨年度から音楽付となり、盛り上がりをさらに見せている。効果音とかあったほうが盛り上がるんだよね。音楽は王都が誇る演奏部隊だそうな。リーゼは誰かが優勝した時にお祝いの歌を歌うそうでスタンバってます。ふんす!と意気込んでいたよ。


「今年は、もぐもぐ・・結構すごい人たち、もぎゅ・・が多いですよね」

「ハクロ、食べるかしゃべるかどっちかにしろよ」

「そうですよ。ご主人の言うとおりにしておきなさい」


 観客席にて俺たちは見ていた。ハクロはポップコーンのようなものを食べながらである。いつの間に買ったんだそれ?


 なお、今年は国王様は観戦してないようである。理由としては各国の使者と謁見しているからだという。これを機会にこの王国と新ためて条約を結ぼうとかする国とかの対応だとか。



『おーっと!ガルバンゾー選手の回転蹴りが決まったぁぁぁぁ!!』

『今のは見事じゃな。華麗にダンスを踊っているように決めたのじゃ』

『ガルバンゾー選手はこれで3回戦進出です!!』


『アンドラン選手!エルフとは思えないほどの肉体美でカルム選手を殴り飛ばしたぁぁぁ!!』

『え!?エルフじゃったのか!?ドワーフかと我はてっきり思っておったのじゃ!!』


『おー、ブランカ選手、華麗な鞭さばきじゃな。まるで普段から使い慣れているような』

『あれ?資料によると今回初めて使う武器のようですが?』

『え?』



 様々な試合が実況されていく。今回はかなりの参加者がいるので制限時間を設けての試合である。だが、それでも白熱した試合となっていた。というか、個性的な選手が多いな・・・。ガルバンゾーって確か地球だとひよこ豆・・・。




 どんどん試合が進んでいき、ついに決勝となった。


『さあっ!!いよいよ決勝です!!』

『こんかいの決勝に残ったのはこの二人じゃ!!』


 その合図とともに、選手が入場してきた。


『まず入り口から右側ー、『獣人国家アンケロス』出身の若き期待の彗星格闘家!!異名は「レッドメテオ」!冒険者でランクBの第4皇子のルアンだ!!』


 観客席が歓声に包まれる。どうやら王子が自らこの大会に出場しているようである。見た目からして狼の獣人だが、若い青年のようで、それでいて眼光が鋭く毛色が血で染まったかのように赤い。


『続きまして左側ー、宗教国ギルド最強の戦士セイヌマカさんの孫!!おじいちゃんの特訓に耐えて最強の騎士を目指す!!こちらも冒険者でランクがB!異名は「紅の騎士」!!アルベルトだーーー!!』


 出てきたのは全身が赤い鎧に包まれた騎士。どうやらあのセイヌマカさんのお孫のようである。


 どちらも見た目は赤く、その燃え盛るような闘気が全身から放出されているようであった。目に悪そうな色であるが。


「格闘家と騎士か。鎧を着ている分、騎士の方が有利だが」

「ですが、格闘家の方が素早く動けますからね」

「どっちが勝つのでしょうか・・・」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「よし、これで準備ととのいましたネ。後は夜の開店を待つだけデス」


 ちょうどそのころ、ワゼは店の設立を終えて一休みしていた。


「すいません、お話してよろしいでしょうか?」

「ン?」


 ふと、何やら変わった格好をしている男性にワゼは声をかけられた。


(なんか変な格好ですネ・・・)


 一見するとでかい杖を持っていて、黒い服、とんがり帽子の魔法使いっぽい見かけだが、ここまでアピールしている姿が珍しい。普通の魔法使いなら何もここまで魔法使いっぽい見た目をせずに、ただ杖を持っているだけなのが多いのが現実である。


 そしてなによりも、今日は日光が強く気温が高いので暑いはずなのに黒い服で、厚着に近いっていうのがワゼに警戒を強めさせた。


「・・・なんのご用件でしょうカ」

「なに、ちょっと聞いてみたいことがありましてね・・・・」


 









優勝は誰の手に?そして、ワゼに話しかけてきた男性はいったい・・・?

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