『黒魔石の解析』
この章の後日談的な感じ
天空の〇ラピュ・・ゲフン、もとい星光王国から戻り、俺たちは王都に戻ってきた。バル〇言いたかったなぁ・・・・。
そして、メタドンさんに依頼の達成報告をした。星光王国で、国王がいろいろしていたなどと言ったが、何かに使うようだったと古代魔導兵器の部分はごまかしておいた。結構やばいものだったからな。もう部品を大半取り外しているから稼働は二度としないだろうがね。
真実はこのグライトス王国の国王に話したよ。あと、モッセマンさんも呼んでである。黒魔石の事などもあったからね。
黒魔石の解析は信頼できる機関にしてもらうことになり、そこに預けた。
それから数日後、家にモッセマンさんが訪ねてきた。
「ゼロ君、黒魔石の解析ができたよ」
「本当ですか?」
家の中にモッセマンさんを通し、客間で話を聞くことにした。
「黒魔石の成分表なんかもできたんだけどね、結構未知の成分が多くて・・・」
魔石の成分は魔力や微量の各種鉱石のようである。何かのモンスターの血液なんてのもあった。
「ただね、魔道具に近いものであることは確定したよ。自然にできるわけでもないし、いくつか人為的部分が見られるからね」
以前から魔道具と言われていたが、これで完全に確定した。まあ、サンプルがあのバカ坊っちゃんの時のしかないような状態だからな。
「で、その黒魔石は今どこに?」
「ここにあるよ。一応今の所持者はゼロ君だからね」
そういってモッセマンさんは懐から黒魔石を取り出した。
まあ正直な話、近くに置きたくないんだよな。怪物化したのを何度か見ているからな。それに、黒魔石はダンジョン化・モンスター化させる影響もあるようだし。あのデンジャラスボックスなんかがいい例であろう。ただの箱からなったようだからな。
「カトレア、モンスター化・ダンジョン化しないような保管できる場所がないか?」
「地下室だとダンジョン化の危険性がありますし・・・・ダンジョン内に保管したほうがいいんですけどね」
元からダンジョンなら問題はなさそうだもんな。
「ダンジョンに保管できればいいけど・・・はいってくる冒険者たちに見つかって何かわからずに持ち去られる可能性があるんだよな」
それに、ダンジョンに与える影響もわかっていないからな。強いモンスターばかりになりそうで怖い。
「これを保管するのにちょうどいいダンジョンってないですかね?できるだけ人が入ってこれないようなあたりで」
「ゼロ君たちだったらだれもが到達できないような階層まで行けると思うが・・・・そうだな、『獣人国家アンケロス』の近くにある『ダスト・ガスト』というダンジョンの奥深くにならどうだい?」
そのダンジョンは常に超・激臭がするらしく、近くの獣人たちも寄れないレベルらしい。そこの臭いはひどすぎて普通の冒険者たちもほとんど立ち寄れないそうだ。
「20年に一度ある「モンスター・パニック」の時以外はほとんどの人が寄らないそうだからね。その時は全員鼻にものすごい詰め物をして何とかやり過ごすんだけどね」
どんだけやばいんだ・・・アンネルさんといい勝負かな?
「なんかあまり行きたくないダンジョンですよね」
「我らも鼻があるからのぉ・・・・」
「拒否しますね」
ハクロたちからも反対の声がある。みんな鼻も効くもんな。スラ太郎は・・・どうなんだろ?あ、アンネルさんの臭いが分かったてことは一応臭いわかるか。
「だったら黒魔石の保管場所は・・・空間収納か」
よく考えたら空間収納魔法がある。これは別の空間に保管するものだから影響はほとんど受けなさそうだな。中に入っている物には影響がありそうだが。
「だったら、アルテミスかカトレア、どっちかが空間収納で保管してくれないかな?」
「うーん、黒魔石か・・・」
「でしたら、私の方で保管します。私の空間収納にはゴーレムしか入っておりませんので、元からモンスターみたいなゴーレムなら影響はないでしょう」
なので、カトレアが保管することになったのであった。
「あと、黒魔石を誰が作ったのかまではわからなかったね。構造が複雑すぎて解析がそこまで進まなかったよ」
まあ、黒魔石の成分が分かっただけでも良しとするか。誰が作っているのかとかはこれからまた出てきた時にわかっていくだろうしな。
次回から新章へ。
そういや、ゼロがローズと結婚するのは20歳ぐらいにしようかなと検討中。
17歳で国と同じ扱いになるようにするからそのドタバタもあって落ち着くころ合いにね。
まだまだ話は続きますよ。従魔が増えるか、進化するか、あるいは・・・




