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適当に生きたいただの魔物使い(重要)ですがなにか?  作者: 志位斗 茂家波
スライム・スライム・エリクサー編
249/397

『星光王国の古代魔導兵器「ゲイボルグ」』

黒魔石はいったんしまいまして・・・。

 現国王の生首とその胴体をどうするべきか。


「えっと、これどうしたらいいんだろ・・・」


 さすがに困る。現国王が死んじゃったよ。


 とりあえず前国王である爺さんに尋ねた。


「そうじゃな・・・こんなバカ孫でも現国王じゃった。このまま国王が行方不明になったと知られたら国の混乱は免れないじゃろ」


 一応バカ孫とか言っている割にはそれなりに悲しんではいるようである。


「このままほおっておくとなんかモンスター化しそうですよね・・」


 この世界だと、死体はアンデッド系モンスターになることがあるそうだからな。火葬が一般的である。


 あ、そうだ。アンデッド系モンスターになる可能性があるってことは。


「ハクロ、ちょっとその死体に触れてくれ」

「え?」


 思いついたことがあったので、ハクロに死体の裾を触ってもらった。


 すると、


「え!?死体が光って消えました!!」

「あー、思った通りだな。ハクロのスキル「聖光」で浄化できたな」


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「聖光」・・・聖なる光を常にまとった状態になる。墓場などに行くと完全浄化させてしまう。また、アンデッド系モンスターが触れてもあっという間に天へ逝かせてしまう。

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 ハクロのスキルにあったのを思い出したのである。星光王国だから間違ってもいない方法で完全浄化してしまったようであった。


 アンデッド系モンスターになる前に浄化したところを見ると、なりかけていたのかもな。


「ほおっ、これはすごいのぅ」

「きれいだったの!!」


 爺さんとタヨからも絶賛である。


「主殿、死体を浄化させた後はどうするんじゃ?」

「それはあれを使ってね」

「?」









「これが『ゲイボルグ』か・・・なんか予想とは少し違ったな」


 今、俺たちは爺さんの案内で第0島とかいうところに来ていた。この島は王族の関係者しか来れない神聖な島だという。


「これじゃ、これが古代魔導兵器『ゲイボルグ』なんじゃよ」


 そして、その地下に古代魔導兵器『ゲイボルグ』があった。見た目を銛や飛〇石みたいなのを想像していたんだけど、普通にただの真四角な箱のような形であった。バ〇スとか言ってみたかったな。


 エリクサーを手に入れたらすぐにでも使用するつもりだったのか、ある程度の整備はされているようである。


「これがこの島中が空に浮かぶためのエネルギーの発生源か」

「空気に触れているだけで半永久的にエネルギーをある程度生み出す金属ですね・・・」


 カトレアの見立てによると、この魔導兵器に使われている金属は自分で何かを吸収してエネルギーを生み出すものだそうだ。空気中にある物質を利用しているようだが、細かくまではわからないようである。さすがゴーレムを制作できるだけあってこういった機械系みたいなのに強いな。


「そのエネルギーがなにやら空中に放電しているような形で拡散し、周りの島々を浮かせているようですね」


 そうした仕掛けがあってこの島々は空に浮かんでいるというわけか。


「このことを知っている人は?」

「王族だけじゃ」

「よし、じゃあこいつを使って一芝居やってやるか」


 星光王国の混乱を避けるために、俺たちは一芝居を行うことにしたのだった。





 

要は国王が死んだことや、この魔導兵器の存在を隠せればいいんだろう?

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