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適当に生きたいただの魔物使い(重要)ですがなにか?  作者: 志位斗 茂家波
スライム・スライム・エリクサー編
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『候補なのは?』

スライムって何だろうか。書いているうちにわからなくなってくるよ。

「で、これだけあったのか」

「はい、これだけです」


 書斎にて、皆の寝相の悪さを忘れて起きたときいろいろあって死にかけたものの、今俺たちはスライムがさらわれる理由であろうことをまとめた報告書をギルドのメタドンさんに見せていた。


「『貴金属類の売却』、『軍事転用』、『ハゲ治療』・・・いろいろあるな」

「結構大変でしたよ。どれだけスライムがいるんだって感じですね」


 ちなみに、借りた「スライムクラブ」はすべて返却した。


「一番考えられそうなのはやっぱり『軍事転用』あたりか」

「使えなくはないですからね」


 『ポイズンスライム』、『マグマスライム』などのような危険な奴も多いからな。


「ただそれだと、どの国でも当てはまって特定ができないんですよね・・・」

「そんなふうに考えることができるのはどこでも一緒だからな」


 帝国、宗教国は今のところ候補から外している。どちらも国内の立て直しをまだしているような感じだからな。この王国は被害国みたいなものだからないな。


「となると、この大陸やほかの大陸にある国々すべてが候補か・・・」


 最近知ったけど、エルフの集落があったように獣人だけの国、ドワーフだけの国なんてのもあったな。亜人系統だけでの国なんていくらでもあるんだな。


「『獣人国家アンケロス』の国王は確か脳筋で有名だが、そんなスライムを集められるほどの資金はないはずだな。いつも武闘大会ばっかで開催費用で赤字になっているって話だと聞く」

「『魔道王国マジカーン』は魔法バカの国じゃからスライムの研究をしてもおかしくはない。それに魔道具もあったのじゃが・・・」

「製造国が全く違って、市場で売り出されている物でしたもんね。となるとこの国も違いますね」

「『星光王国』は・・・ちょっと可能性がありますね。今国では最近変な金遣いの荒さがあるそうです」


 カトレアが見つけた資料があった。


「ふうん、最近この国ではやけに探し求めているものがあるのか」

「『エリクサー』を求めているようじゃな」


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「エリクサー」

不老不死の妙薬である薬。生成方法が不可能に近く、現時点ではモンスターから入手できる方法しかない。しかし、薬が手に入る可能性は非常にまれで、また本当に不老不死になるのかも疑問視されている。

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「そういや、『メディスンスライム』ってのがあったな」


 昔、スラ太郎が進化する際の選択肢にあったやつである。

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「メディスンスライム」

薬を体内で生成できるようになったスライム。ありとあらゆる薬の生成が可能になり、さらに不老不死の妙薬であるエリクサーも精製ができるようになったスライム。しかし、そのエリクサーの価値から大昔に乱獲され、自ら毒薬を生成して自殺するものが増え、現代ではほぼ幻の存在となっている。ランク制が付く以前にこの世から消えてしまっているためランク設定はなし。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「このスライムを狙っての可能性があるな」


 スライムの進化は無限の可能性を秘めているらしい。このスライムに進化させるためにスライムをとっているのだとしたら・・・・。


「説明はつきますね」

「可能性はあるのぉ」


 だが、その前にひとつ問題があった。


「スライムをどうやって輸送しているのかだな」

「この国確か天空にありますもんね」


 そう、この国はまるであのバ〇スに出てきたところのように空にある国なのだ。


 飛行技術は一応はあるものの未発達で完全に飛べるわけでなく、この国に行く手段がほとんどない。この国を出入りできるのは「天空族」と呼ばれる背中に羽が生えた亜人ぐらいなのだ。1体ずつ運ぶにしろ、これまでいなくなった数を考えると大変な労力がいるはず。


「この国と取引するときは転送魔法陣を使用するようだ。こいつでではないか」

「あ、それがあったか」


 となると、これで輸送問題は解決である。


「この国が元凶の可能性があるな」

「では、ギルドからの指名依頼だ。『怪物殺し』のゼロ、お前にこの国の調査とスライムの行方を調べてほしい。万が一争いになったときでも自由にしていい!!」

「その依頼、受けます!」


 こうして、俺たちは天空にある国「星光王国」に向かうことにしたのであった。






『獣人国家アンケロス』

・国王は脳筋で有名

・いつも武闘大会ばっかで開催費用で赤字

・獣人だらけの国だが、人間の中でも腕自慢が集まりやすい

・義理人情あふれる愉快な場所でもある

・激臭などにおいがきついものなどは嗅覚が皆良いため持ち込み禁止

・この国にある酒はドワーフでさえ酔っぱらうほど超強力らしい



『魔道王国マジカーン』

・魔法バカの国

・魔法至上主義らしく、国の大使等を除いては魔法使い以外の入国をみとめない

・魔法が使えない者は10歳で国から追い出される

・魔道具の開発・研究がどの国よりも進んでいる


『星光王国』

・天空に位置する国。「天空族」と呼ばれる亜人が住んでいる

・空に浮かんでいる島で、風に流されて移動する

・大昔はこの国まで自由に行き来できる道具があったらしいが、この国で大きな争いが昔あってその技術は失われた

・高度が非常に高いのだが、島の何かしらの力によって気圧・温度などは地上とあまり変わらない模様。

・天空にあるはずなのになぜか水が湧き出てくるため水不足にはならない

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