「異形の怪物との闘い」
結構短い
「グギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンン!!」
魔道具の暴走により、あのバカ坊っちゃんは異形の怪物となっていた。
全身が原型をとどめていないほどドロドロし、真っ黒な姿になっていた。
『警告!あのモンスターの周囲に毒が発生している恐れあり!』
ど、毒!?急いで鑑定!!
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名前:鑑定不可能
種族:鑑定不可能、未確認モンスターの恐れあり
MP:2345
ATK:4567
DF:0
スキル:「猛毒の体」「猛毒の鎧」「猛毒の触手」「毒の霧」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
ものの見事に毒のオンパレードだった。猛毒ってこりゃ近づけないな。
しかしステータスがおかしいな。防御力0ってそりゃあんな体ならないかもしれないけど、物理攻撃しにくいだろ。しかも、鑑定不能まであるってことはあの魔道具によて偶然生み出されたのか。
「ゼロ様!相手の攻撃が来ます!!」
見ると、あの元バカ坊っちゃんが攻撃を仕掛けてきた。体の一部が触手のように伸びてきたのだ。
しかし、元が大したことのない奴のせいかめっちゃ遅い。
おかげでかわすのはすごく楽だったが、問題がそのあと起きた。
「うわわわわわぁぁぁぁぁ!!こっちまで来たぞ!!」
「ひぃぃぃぃっ!!」
「がツ、なんだこの毒、体が解けていくっぎゃああああああああああっ!!」
触手は俺には当たらなかったがそのまま伸びて後方にいた避難の遅れていた人たちに命中した。
あまりの猛毒のせいか、かかった人の体はそこから溶けていた。
というかこれもはや毒じゃなくて溶解液だよな。
「ゼロ様、一つ思いついた提案が」
「なんだハクロ?」
「あれってつまり体全体が毒なんですよね?だったらスラ太郎の回復魔法で解毒して消せませんか?」
あ、確かに毒なら回復魔法で浄化できるな。
「ハクロナイス!!スラ太郎「回復魔法」で浄化してやれ!!」
「プルルルルール—-—ン」
スラ太郎が高らかに雄たけびを上げ、回復魔法を発動させた。
すると効果はてきめんだった。回復魔法の光が当てられたところから消えていくのである。見る見るうちに浄化されて行って、最終的にあのバカ坊っちゃん本体が出てきてどろどろしたものはすべて消え去ったのであった。
作者のセンス的な問題でなんか気持ち悪くなった