『湖の・・・3』
ナマズがウナギの代わりになるんじゃないかってニュースあったよね?
「このナマズが原因かな?あちっ」
「うーむ、違うと思うのじゃよ、うまっ」
今、俺たちは焼けたナマズを食していた。一気に焼かれることにより、表面はパリパリ、中はジュワッとしていて、ナマズというよりウナギって感じだった。タレがないのが悔やまれるが、とにかくうまい。
「とはいっても、この湖にはもう何にもいない感じだしなぁ」
全てこのナマズが喰らい尽くしたんだろうな。
「とりあえず、この湖はこやつ以外はいない感じじゃの」
「だけどさ、なんでこんな地図にもない湖がそもそもあるんだろうか?」
「ナマズが湖を作るなんて話は聞いたことがないですね」
「湖ができてまだ1週間ほどですね」
ピチョン
「ん?」
「どうしたんじゃ主殿?」
「いや、なんか水が跳ねた音がした」
「湖にまだ何かいるのかの?」
「あのナマズに食われないようなやつだったりして」
水音がした方を見ると、水面が少し波立っていた。
「誰かが石でも投げ込んだのか?」
「じゃが、誰もおら、ん?なんか影がないか?」
波紋がたっている水中に、何かの影があった。
「なんかでかいな」
「またナマズか?」
「失礼な、誰がナマズだ!」
ザッバァァァァァァン‼︎
「へ?」
怒ったような声がし、水中からでてきたのは、
「ね、ネッシー?フタバスズキリュウ?」
「それが何なのかは知らんが違う。我は」
「あ、レイクドラゴンの坊主じゃな」
「誰が坊主だ‼︎・・・って、エンシェントドラゴン様⁉︎」
え、何?知り合い?
でてきたのは首長竜のようなモンスターだった。
ナマズよりは小さいかな?
知り合いですか?




