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『湖の・・・2』

1やっぱ出番できないな・・・。

湖の中にゴーレム(真ゲッ◯ー3)で俺たちは入った。


『ライト点灯なのじゃ』


3号機にて現在ゴーレム(真ゲッ◯ー3)の操縦優先権でアルテミスがライトを点灯させた。


改良がさらに施され、水中稼働可能時間も伸びたようである。



「あんまり濁っていないようだから見やすいな」

『じゃが、魚1匹見かけんな』

『この先さらに水深が深くなっているようです』





しばらく水中を進むも、生物の姿が見当たらず、リーゼも周りを泳いで確認しているがなんの発見もないようである。


「・・・なんもなさすぎるな」

『もしかするとじゃが、いきなり作られた湖じゃからまだ生態系がないとか?』

『湖の岩などの浸食具合からすると、できてまだ1週間ほどですかね?』



となると、最近できた湖だからまだ魚1匹いないとするなら納得はできる。


だが、誰が作ったのかということに疑問が残る。


「時期的にだと、温泉で異変が起きたのと重なるんだがなぁ」

『むう、案外この湖が火山を冷やした・・・は無理があるのぉ』


さすがに、湖が近くに出来ただけで火山が冷えるわけがない。


『!?』

「どうしたリーゼ?」


 いきなりリーゼが何か警戒するようなそぶりを見せた。指さす方向を見ると何かが近づいてきている。


「なんだあのでっかいナマズは!?」


 それは超巨大なナマズだった。


『モンスターじゃよあれ!!』


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「キングナマズドン」

見た目はナマズだが、生まれたときからその大きさはクラーケンサイズ。きれいな湖に住み、その湖にいる者を食らいつくすほどの超大食い。湖に入ってきたものを何でも食べる。また、完全に食い尽くしたら湖から空を飛んで移動するというモンスターである。1000年に1度誕生し、何か災害が起きる前に誕生するともいわれている。ちなみにその身は超高級食材と称されるほどおいしいらしいが、その強さ故に入手が非常に難しい。ランクはB。

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「って、もしかして俺達も食べようとしていやがるのか!?」

『こいつが湖の中の魚を食べたから何もいなかったんじゃな!!』


 と、ナマズが大口を開けて水ごと俺たちを吸い込み始めた。


グオォォォォォォォ!!


「も、ものすごい吸引力だ!!リーゼは従魔用空間に戻れ!!」

「〇」


 慌てて吸い込まれないうちにリーゼを従魔用空間に避難させた。


『主殿!このままでは我らも吸い込まれてしまうぞ!!』

「アルテミス!なんとかできないか!?」

『キャタピラ全開じゃが、吸い込まれておる!!』

『出力が明らかに限界です!!』


 ゴーレム(真ゲッ◯ー3)推進力<ナマズの吸引力のようである。


「こうなったら一か八かだ!アルテミス!吸い込まれる勢いを利用して何とかあいつを投げ飛ばせ!!水中から飛ばした後に人化を解いて一気にかば焼きにでもしろ!!」

『了解なのじゃ!』


 方向転換し、その吸引力にゴーレム(真ゲッ◯ー3)を進ませる。


 ナマズの口に入る直前に、アームを思い切り伸ばしてその勢いのままナマズの体全体をアームで縛り上げて、


『必殺!!「元祖回転投げ」!!』


 どう考えても「大雪〇おろし」だが、その勢いは以前ダンジョン都市で使用した時よりもはるかに上だ。


 勢いよくナマズをアームの先に巻き付けたままゴーレム(真ゲッ◯ー3)全体で回転をかけ、そのまま上に思いっきり投げ飛ばした。


 その投げ飛ばされたナマズのすぐ後を追ってゴーレム(真ゲッ◯ー3)も浮上し、空中に出たところでアルテミスが操縦席から外に出てすぐに人化を解き、投げられた衝撃に驚いているナマズに足して容赦なく炎のブレスをはいたのであった・・・。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うわ!?」

「なんかすごい光景ですね。湖の中心に渦ができたと思ったらナマズが出ましたよ」

「でもあいつが原因ではないYO」

「あのナマズが原因だと思われそうだな・・・」




ナマズのブレス焼き一丁上がり!

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