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『アルテミスによる説明』

できるだけわかりやすく

「どういうことかわかったのかアルテミス?」

「ああ、なんとなくじゃがな」


 消えていく筋肉を見ながらアルテミスはその考えを述べ出した。


「あのモー神、ダンジョンコアを飲み込んだじゃろ?」

「ああ、あんぐりとまるのみしたな」


 そして、体が変化してきたと思ったら筋肉が膨れ上がっていったんだよな。


「ダンジョンコアは確かにダンジョンを生み出すほどの力を持つ。あのダンジョン都市の時にその力はわかったじゃろ?」


 都市が洪水になったからな。とんでもない力を持っているとは思っていたが・・・。


「まず、最初は何とか自称神を名乗るだけあってあやつの体に何とかその力がはいったんじゃ。じゃが、そこまでじゃった。そこからはどうも暴走したようじゃの。肉体に収まりきらず、かといって放出されず、行き場をなくした力が体内で何かしらの反応を起こしてあのような筋肉の化け物になったんじゃ」


 簡単に言うと、コップに水を入れて、表面張力でぎりぎり溢れないところって感じか。


「で、今消えたのはその力がついに肉体を壊して、自己崩壊を起こしたというわけじゃな。その力も肉体の消滅とともに消えておるじゃろう」


 そういうわけか。それであの筋肉もとけて消えたわけか。


「これでおそらくモー神とやらは消滅したであろうが・・・結局元はなんのモンスターじゃったのだろうか?」


『鑑定済みです。閲覧いたしますか?』


 世界の声さんマジ優秀。


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名前:モー神

種族:神もどき

MP:鑑定不可能

ATK:鑑定不可能

DF:鑑定不可能

スキル:「神もどき」

称号:「神もどき」「ダンジョンを飲み込みし者」「ダンジョンにのまれし者」

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「神もどき」

神と名乗るモンスターの総称。神と名乗るだけはあって力は恐ろしいまでのものになっている。だが、あくまで『もどき』であって神そのものではない。人々に強制的に信仰させ、神に成り上がろうとしている愚かにもほどがあるモンスターである。ランクはSにふさわしいほどある。過去にもいくつかに多様な報告があり、そのどれもが神々や、魔王、鬼神といった存在によってぶっ潰される運命にあった。

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「ダンジョンを飲み込みし者」・・・ダンジョンコアを取り込むことによって力を得た者。

「ダンジョンにのまれし者」・・・コアの力に耐えきれず、飲み込まれた愚かなる者。

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『さらに、進化前も鑑定しました』


 そこまでできたのか。



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「ゴッドミノタウロス」

傲慢さが目立つモンスター。ミノタウロスの希少種であり、神に進化できる可能性があるモンスターでもある。ただし、進化し損ねると神もどきとなるが、最後に死ぬまではそのことには気が付かない。人と契約を結ぶことによって進化がやっとできるのである。

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「あ、一応神にもなっていた可能性があったんだ」

「神に進化できるモンスターって、ほかにいるのですかね?」

『一応、現時点ではほかにも数種類確認。ただし、公表不可能』


 いるんだな。



「なんかこう傲慢の塊じゃったのぉ」

「でもなんか哀れな奴だよ。最終的にはコアの力に飲み込まれてしまったからな」

「ま、これでモー神教はおしまいやな。神とか言っていた本人が消えて、そのうえここまでの騒動を引き起こしたんや。もうこないな神さんをしんじるやからはおらへんやろ」


 そりゃいなくなるだろうな。とりあえずなんか疲れたな。


「宗教が消えたら、こないな国から亜人たちへの差別も消えるやろ。そしたらまたギルドに亜人のかわいこちゃんを呼び戻せるで!」

「「「「「オオオオオオオオオオオオッツ!!」」」」」

「またあの子たちに会えるのか!!」

「ギルドマスター!!他にもどんどん呼んできてください!!」

「できればさらに美人を!!」

「ぬっふっふっふ、まかしときーや!冒険者が多く訪れるようになればギルドの収入も増える!!そのためなら皆の要求をなるべく受け入れるで!!」

「「「「「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」


 商売上手だなこのギルドマスター。


「ある意味最低ですね」

「最低じゃな」

「サイテー」

「最低です」

「×」

「最低すぎますネ」


 あ、うちの女性陣からすっごい冷めた目線がみんなに注がれているな・・・。











いつの間にか普通にワゼが混ざっている。

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