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『機械仕掛けの魔人形魔道具2』

人間っぽさを追求してみました。

「おい、もう5分経ったぞ」

「ふわぁぁぁい」


 眠いのか目をこすりながら少女は起きた。


「では、改めましてマスター、ワタシは人型家事戦闘万能型魔人形魔道具MKS-01デス。これからどうもよろしくお願いいたしふわぁぁ・・・デス」


 しゃべっている途中であくびって、まだ眠いのかよ。というか、魔道具が眠いってなんだ。


「お前は魔道具で、その主は俺になっているということでいいのか?」

「はいその通りデス。起動時に魔力を流した人に使えるようになってマス」


 どうでもいいけど、語尾がカタカナになるな。


「お前を作ったのは誰なんだ?」

「ダンジョンデス。この格好は私の趣味に合わせられましタ」


 そのメイドの格好ってお前の趣味かよ。家事戦闘万能とかいうからてっきりそれ向けなのかと・・ん?


「戦闘もできるのか?」

「はい、魔道具なので体中に武器がびっしりありマス」

 

 なにそれ怖い。


「なんかとんでもないもんを見つけなはったな・・・」

「俺もそう思います」

「にしても、あんさん・・・MKS-01はんやったけ?あんたは魔道具と言って、ダンジョンに作られたといいましたな?」

「ワタシに話していいのはマスターとその従魔たちだけデス。あなたは黙ってくださいデス」

「おい、MKS-01・・・名前が呼びにくいからワンゼロ・・・『ワゼ』とでも呼ぶか。その人の質問にも答えてやれ。」

「ワゼですカ・・・いいですネ。ワゼと名乗りマス。マスターの命令だから仕方がなく答えますけど、その通りですよ」

「なんか嫌々やな・・まあ、いい。ダンジョンの魔道具はすべてダンジョン産であるんやな?」

「そのとおりですガ?」

「つまりやな、ダンジョンから出る魔道具は別に神さんとかが作ったわけではないとゆーわけでいいのでっしゃろ?」

「はい、その通りデス」


 ああ、そういう事か。モウカリさんはこの言葉を聞きたかったんだな。


「聞いたなゼロはん。魔道具自身が神から作られたことを否定したで!つまりあいつらが神の作りし物とかいうのは的外れという事や!」


 つまり、ダンジョン産の魔道具はすべてダンジョンから生まれている物であり、神が作ったとかではないという事である。


「ゼロはんはなんて良いものを発見なさったんや!これであいつらの神の疑いがまた深まったで!」

「そういやワゼ、お前は人型家事戦闘万能型魔人形魔道具とか言っていたが、なんでそんなのがダンジョンから出たんだ?」


 01と言っているから02,03と出てきてもおかしくはない。


「あー、ダンジョンの趣味?」


 そんな適当かよ。というか、ダンジョンの趣味って・・・・。


 あ、そういや鑑定してなかったな。


「『鑑定』・・・」


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名前:『ワゼ』、正式名称:人型家事戦闘万能型魔人形魔道具MKS-01

種族:人型家事戦闘万能型魔人形魔道具

スキル:「自己修復機能」「家事万能」「戦闘スタイル」

称号:「メイド」

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「あれ?なんかステータス表記がいつもと違うな?」

「マスター、ワタシは魔道具ですのでそういったものはないのデス」


 それに従魔じゃなくて魔道具だから「従魔の絆」もないのか。なんか寂しいな。


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「人型家事戦闘万能型魔人形魔道具」

ダンジョンが自身の掃除を任せようかと思って生み出した魔道具。だが、魔力を注がれない限り動かないのを失念していた模様。それを生み出して分かった瞬間ショックだったらしい。魔道具の1種であるが、どちらかというと「意志を持った武器インテリジェンスウェポン」に近い。なお、この01が初号機である。02,03の予定はない。


「自己修復機能」・・・体が破損しても、自動的に再生可能。ただし、やや時間がかかる。

「家事万能」・・・料理、洗濯、掃除、何でもお任せできるほどの腕前。

「戦闘スタイル」・・・戦闘する際にその容姿を変形させて戦えるようにする。

「メイド」・・・メイドを極めた先にある、ただの称号のメイドではないという証。

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 鑑定できたのはよかったけど・・・ここのダンジョンちょっと人間ぽいな。人間だったら残念な人だっただろうな。


 しかしそのほかのスキルは結構すごいな。まあ、家にはシルキーとかいう妖精がいるようだから役立つかはわからないけどな。











正式名称:人型家事戦闘万能型魔人形魔道具MKS-01

の、MKSって「M=メイドイン」「K=ここの」「S=宗教国ダンジョン」という略のつもり。

他に何かいい感じなのがないかな?

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