『ランクアップ?』
200話記念は都合上、もう少し先で投稿いたします。すいませんでした。
「よし、がっつり喧嘩を売ってくるがよいぞい‼︎」
「許可していただきありがとうございます」
ギルドから王宮に移動し、今俺たちは国王に宗教国に喧嘩を売る許可をもらっていた。
「大体わしの娘の婚約者殿に襲撃しておるし、それ以前に国内でそう暴れたのが気に好かんぞい‼︎」
なかなか話がわかるよなこの人。
「あ、でもその前にランクアップをしておいたほうがよいぞい」
「ランクアップって冒険者ランクをですか?なぜ?」
説明によると、ランクを上げておいたほうが宗教国内で動きやすくなるらしい。
「A〜Sランクはどの国でもそれなりに扱うようにしているのだぞい。そのぐらいのランクに上げておけば、相手国側が文句を言ってきてもぞんざいに扱ったからと言い返しやすくなるのだぞい」
「そういえば、あの襲撃者たちはランクSでしたが」
「あれを堂々と報道すると、そんな奴は知らんというぞいな。だって、それよりランクが低い相手に負けているから恥だと思ってしまうだろうなぞい」
そういうもんか。
「というわけで、殴り込みの前にランクアップ試験を受けたいんですが」
「そういうわけか」
ギルドに戻って、メタドンさんに話した。
「じゃ、もう試験なんて意味ないだろうしSにランクアップ認定な」
「はい?」
「だってな・・・お前の従魔の強さから考えたらもう一国家レベルを超えているぞ?今更試験を受ける意味があるか?」
そうか?従魔はたしか、エンシェントドラゴンに、大量の眷属持ちスライム、大量のゴーレム制作可能なドリアード、大勢を魅了できる歌を持つ歌姫のセイレーン、多種多様に糸を扱えあらゆるものを捕縛できるアラクネ・・・うん、改めて考えたらとんでもない奴らばかりだったな。
「というわけで、お前は今日たった今この瞬間にランクアップし、Sランク冒険者だ。これはこのギルドのギルドマスターの決定である!」
なんかあっさりランクアップしたな。
「それに、宗教国のギルドにはいけすかん奴がいるからな。あいつにとっちゃ面目潰れまくりだろうな」
「ん?今なんと言いました?」
「あ、いや、こっちの身内の話だ。別気にすんな」
ん?まあ、いっか。とりあえず、宗教国へ殴り込みかけるぜ‼︎
ハクロの扱いだけ微妙なとこだったような?




