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『バカ坊っちゃんとの決闘1』

没ネタ


「あ、しまったな。あのバカ坊ちゃんの子とすっかり忘れていたな」

『あんな馬鹿は早めに完膚なきまで叩きのめしたほうがいいですよ。私も昔に多様なモンスターを相手にしたことがあるんですが、それでやっと収まりましたからね。ついでに人のいるとこまで縛って引きずって運びましたよ。たぶんいい素材になったでしょうね』

「結構容赦ないな」

『所詮世の中食うか食われるかですからね』


なんかハクロがまじめすぎたので没ネタにした

・・・ドウシテコウナッタ。


「はっはっはっはっ、よく逃げなかったな」


今俺は校庭にある模擬戦場のところにいた。

本来なら今は職業別に模擬戦を行うはずである。しかし、先ほど絡んできたナントカコントカ・・・名前忘れたしバカ坊っちゃんでいっか。とりあえず決闘を申し込まれていたのを忘れていたのだが、今から模擬戦を始める時になって来たのである。


しかも教員の許可をしっかりもらって正式な決闘になったのだ。正直いってそこまで知能があることに驚いたよ。


「ルールは簡単だ。どちらかが降参するか気絶するか死ぬかだ」


こいつ殺す気できているな。

そういえばなんでか「死ぬ」ことが入ってるのかが気になるな。普通そんなことしないような。


『んー、多分あまりに横暴だから教員から既に切り捨てられているんじゃないですかね?この際に問題を起こしたらどうなるか見せしめの意味があるんでしょう』


意外にもハクロの推測が当たってるような気がした。確かに今こいつを倒せばこれから問題を起こす奴が減るだろう。


「ついでにだ、互いの出せる戦力すべて出してもいいぞ。どうせ俺様達のほうが数が多いからな」


そういうと、バカ坊ちゃんの取り巻きたちも模擬戦場にあがってきた。


 周りにいる観客とかしている新入生たちからは「卑怯だぞ!!」とかの声がするが別に俺は気にしない。あいつは自ら墓穴を掘ったのだ。


「つまり、俺の従魔たちもいいってことだよな」

「はっはっはっはっはっは!この人数にかなうとは思えないがな」


 取り巻きたちはすでに20人ぐらいいた。

しかし何だろうか、どう見てもかなりの雑魚な感じがする。よくあるお山の大将みたいな感じだろうか。


「なら、俺の従魔たちも参戦させるぞ。来い!スラ太郎!ハクロ!!」

『了解!』

『プルルルルルルルン!』


 従魔用の空間から現れたハクロたちを見て、あたりは騒然とした。


「ありゃアラクネだよな。なんであんなに美しい見た目をしているんだ?」

「知るか、それよりあのスライムを見ろ!色が普通とは違うぞ!」

「そういえば、途中で美しいアラクネを見たとかあったな」

「しかしあのバカも哀れだな。アラクネなんて相手は分が悪すぎるだろ」

「しかも普通のアラクネとは違うから強さもけた違いになっているだろうな」


 観客の中には教員兼冒険者をしている人たちがいるようで、モンスターの強さをよく理解している人たちがいるようだった。


 ふと見ると、バカ坊ちゃんたちはハクロにひるんだようだった。中にはどうやら鑑定が使えるやつがいるようで、ハクロのステータスにおびえているやつもいるようだ。


「な、なんだあれは。化け物じみたステータスじゃねぇか」

「スライムのほうはわからないがどう見ても普通じゃなないだろ」

「ええい!ひるむな!モンスターは魔物使いに従うしかない!だからあいつだけを狙えば大したことなくなるはずだ!!」


 お、意外にもあのバカ坊ちゃんはわかっているようだな。魔物使いはモンスターに命令を出す立場であって、その魔物使いを倒せばモンスターたちは行動できなくなるという制限がある。その辺がわかるなら実力差もわかっていいはずなんだがな。


(本質がバカだからわかっていないんですよ)

(なるほど。すごく納得した)


 そうこうしているうちに決闘開始時間になるようだ。


「じゃ、さっさと終わらせようか」

「ふざけんじゃない!!お前が終わるんだよ!!」




次の話に続く!

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