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『VS真夜中の襲撃者たち』

今回珍しくそれぞれ戦闘。(リーゼを除く)

「相手の武器はそれぞれ鎌、剣、ハンマー、鞭、弓だ!アルテミスはハンマーの奴!ハクロは鞭の奴!スラ太郎は剣の奴!カトレアは弓の奴をそれぞれ相手しろ!俺は鎌野郎に攻撃する‼︎」

「「「「了解‼︎」」」」


とっさに判断し、それぞれなんとかなりそうな相手を定めて俺たちは攻撃を開始した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルテミスVSハンマー襲撃者


「我の相手はお主じゃな」

「我らは神の力を受けし者。邪道な龍よ、いざ尋常に勝負‼︎」


ハンマーを持ったローブの男は思いっきりアルテミスに叩きつけた。


だが動作は少し遅く、アルテミスは簡単に避け、


「ぬっ⁉︎」


避けられるとおもったが、どういうわけか足が一瞬硬直してアルテミスは動けなかった。


「我が神の裁きを‼︎」

「そうはいくか!」


ドガッシィィィン‼︎


振り下ろされたハンマーをアルテミスは両手でしっかりと受け止めた。


「なにっ⁉︎我が神の作りしハンマーを受け止めただと‼︎」


アルテミスは人化で今は 見た目は人に近い姿になってはいるが、その中身はエンシェントドラゴンのままである。人化によって少々弱体化はしてはいるものの、人とは比べものにはならない力をもっているのだ。


「ふん、大方相手に少しだけ硬直化させる魔道具なんじゃろうが相手が悪かったのぉ」

「くっ‼︎」

「人化を解除するまでもないわ‼︎」


言い切る前にアルテミスはハンマーを拳で砕き、自由に足が動けるようになって、そのまま顔面めがけて殴った。


「グボェェ‼︎」


顔面めがけて殴られ、ローブの男はその勢いのまま地面にバウンドし、2,3度跳ねたところで止まった。


「安心せい、命までは奪ってはおらぬ。せいぜい豚っ鼻になるぐらいじゃ」


すがすがしいまでのどや顔でいうアルテミス。だが、すでに気絶していてその声は届いていないのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハクロVS鞭の襲撃者


「我が神が作りし鞭をくらうがよい!」


 素早く鞭をふるうローブの女の人。


「そんなへなちょこな鞭なんて私の糸には勝てませんよ!!」


 ハクロ手から糸を出して対抗する。


 互いの鞭と糸が交差し、絡み合った。


「どうですか私の糸は!!」

「ふっ、確かにすごいようだな。だが甘い!!」


 ローブの女が魔力を込めたかと思うと、鞭全体が赤く発光し、糸を溶かした。


「な!?炎系統の魔道具ですか!!」


 さすがに少し相性が悪い。ハクロの糸はいくら頑健でもそれでも糸なのには変わりない。炎に耐えられるようにするにはスラ太郎によってコーティングする必要があるのだ。


「ふっふっふっふ、さすがに我が神が作りし鞭。これはあらゆるものに熱で攻撃するといもごぅ!?」

「しゃべっていて隙だらけですよ!!」


 わざわざ戦闘中に解説しようとしたので、そのすきにハクロはその口を糸で縛った。


モガモガもゴゴごもう(でもこの鞭があれば)!!」

「鞭はすでに奪いました!!」


 そのハクロの手には糸でがんじがらめにされて使えなくなった鞭があった。


モガガー(ぬわにぃぃぃ)!?」


 そのまま同時に首も絞められて、気絶したところでハクロはその首の糸を緩めた。


「戦闘中に隙が大きすぎましたね」


その美しい顔を妖艶なまでに見せて言うハクロ。普段の様子からとても考えられない有能さを見せたのであった(誰も自身の相手に夢中で見ていなかったが)。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スラ太郎VS剣の襲撃者


「スライムの小娘といえども、この神から授かりし我が、」

「ハイハイ」

「え、ちょっごぼべあぁ!?」」


 この戦いだけは超あっさり終わった。


 スラ太郎は自身の眷属のスライムたちを大量召喚したのである。そして、その大量のスライムたちの中に剣を使う襲撃者を飲み込ませてあっという間に溺れさせたのだ。


 ちなみに、その使用したスライム数は150体である。それでも全体の2%ほどだが。後はゆっくりと服だけの消化に時間をかけるのであった。


 その飲み込まれた剣も魔道具でその効果は「電撃を放つ」という下手したらスラ太郎には効果抜群だったかもしれないものだったが、結局使用できないままそのまま地面に落ちたのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カトレアVS弓の襲撃者


「我が神が作りしこの神弓をくらうがよい!!」


 弓使いのローブの女が素早く距離をとってカトレアに矢を放った。


 その弓から放たれた矢は急速に炎に包まれ、炎の矢と化してカトレアに襲い掛かった。


「守って『大地の盾』」


 カトレアが短くつぶやき、目の前にゴーレムを顕現させた。


 そのゴーレムは今までの人型のようなものとは違い、大きな1枚の板のようなものだった。


「そんな木の板きれでこの弓が防げるとでも!!」


 燃え盛る炎の弓が盾に突き刺さった。だが、木製のように見えるのだがなぜか燃えず、そのまま火は消えてしまった。


「なに!?これならどうだ!!」


 今度は一気に大量の炎の矢が放たれた。だが、次々と盾には突き刺さっては全く引火せず、すぐに鎮火してしまった。


「無駄ですよ・・・。この盾は水分を多く含んだ木を素材にしていて、しかも元から燃えにくいという材質なの。そんなに炎の弓を放っても無駄です」

「だが、お前から攻撃は」

「ご主人が以前使ったゴーレム改良型。飛ばせ鉄拳『ロケットパンチ2』!」


 やや棒読みな口調でカトレアが言ったとたん、いきなり巨大な拳が現れて一気に弓使いのもとに飛んでいった。


「な、なんじゃそげふぉ!?」


 驚きのあまりに避け損ねて、ものの見事に命中したかと思うと、すぐにその拳が爆発した。


 そして、その爆発のあとには正面がやや真っ黒になった弓使いが気絶していた。


「・・・風船を使用したから殺傷性はない」


 ぐっ!と親指をたてるカトレア。その顔にはどことなくやってやったぜとでも言いたいような顔が浮かんでいた。


 実は今のゴーレム、木製ではない。スラ太郎の眷属からゴムのようなものが取れることに気が付き、悪戯用に用意していたただの風船である。相手に激突した瞬間に破裂して驚かせるという物であった。


 ちなみに、ちゃんと鋼鉄製にしたものもあるが、それはまだゼロを驚かせてみたいと思ってまだ未公開作品なのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ゼロVS鎌の襲撃者


「我が神が作りしこの鎌を味わうがよい!!」


 鎌を振り下ろすローブの男。


「んな危ないもんは味わいたくないね!!」


 すかさず俺は素早くよける。


 エンチャントによる身体強化により避けることは簡単だった。


「ふむ、さすがは我らが神が『害』として認めた者か。そうやすやすとはいかぬようだな」


 どうやらこの男がこの中で一番強敵のようである。


「なんで俺がそんなもんにされているんだ『アクア・バズーカ』!!」


 言いながらすごい勢いの水流を発生させて男のもとに向かわせた。ここでうかつに『ビッグバン』なんかのような魔法を使ったら周りにも影響が出るからな。水ならまだましだろう。


「よっと」


 だが、簡単によけられた。


「それはな、お前が我らが神にとっては害だからだよ!!」


 言いながら鎌を投げてきた。


「『シールド』」


 盾となる魔法で防ぐ。だが、シールドにひびが入って慌ててよけるとそのままシールドが木っ端みじんに砕けた。そして、鎌はそのまますぐに男の手へと戻った。


「理由になってねぇよ!!」


 なんかひどい神だなそりゃ。あと、それって魔道具か。


「さっさとやられてしまえ!!」

「そうはいくかよ!!新しく適当に作った魔法『星の夜空(スター・ナイト)』!!」


 魔法の発動とともに無数の光弾が生まれ、機関銃のごとく大量に発射された。


「なに!?」


 その光弾は一気にすべてが男のもとに押し寄せ、激しく爆発していく。


 光系の魔法を改良して生み出した数で攻めるタイプの魔法だったが・・・。


 数分後、その光弾が止んで土煙が晴れたとき、男の体には無数の傷があったのであった。しかも、けがはすべて焼けていて血が一滴も出なかった。


「・・・ちょっとやりすぎたかな?」


 さすがにここまで威力が出るとは思ってなかったんだよな。なんかごめん。


 その悲惨さについ謝ってしまったのであった。だって体中に穴開いている・・・何とか生きているようだけどさ、ここまでむごくなるとは思わなかったんだよね。ゴーレムで練習していたから人間相手はどうなるかは、わかっていないんだったよ。


悲惨さランキング

1位:鎌の襲撃者(全身穴だらけ)

2位:剣の襲撃者(服を溶かされ、さらにまともに戦ってもらえず)

3位;ハンマーの襲撃者(豚ッ鼻)

4位:鞭の襲撃者(全身束縛)

5位:弓の襲撃者(風船によるビビり)

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