表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/397

『入学式当日2』

没ネタ

「私の蜘蛛の背中で寝てみますか?」

「なんか寝心地よくなさそうなんだが」


しかし、寝てみると以外にも柔らかくてなかなか良かった




考えてみたらなんか鳥肌が立ってさやめたんだよこれ

 入学式が行われる会場はかなりの人数であふれかえっていた。

そりゃそうか、この学校に入るだけでメリットがあるもんな。


 まず、冒険者になったときのランクにある。

普通冒険者になると、最初はGランクから始まるらしい。でも、この学校をだいたい実力が認められて卒業すると、Dランクから始められるという。そこまで行くのには平均3年ほどらしいが、一気にEFランクを飛ばせて高いランクにつけるということだ。本来はそこまで行くためには5年かかるらしく、2年分得できるわけでもある。

まあ、実力に合うかは置いとくらしいが。


 また、卒業後から1年間はある程度の補助が出るという。つまり冒険者になって以来に失敗したりしても1年間ならまだ食いつなげられるのだ。

1年たったらそこで終わるが。



 とにもかくにも、俺は魔物使いのグループがいるところに並んだ。


あ、ハクロたちはまた従魔用の空間に戻したよ。なんでも魔物使いかどうか確認するだけに必要だったらしい。ハクロが目立つから助かったとも思えるけどね。


 しかし、魔物使いの人たち多いな。少ないとか聞いたけど違ったのかな?


「おい、そこのお前」


・・・なんでだろ。なんか嫌なテンプレの予感がするんだが・・・。


「そこのお前に聞いてるんだよ。聞こえないのか!」


 どう考えても俺に向けて言っているようなので振り向いてみた。

見るといかにもガキ大将みたいなやつが、数人の取り巻きたちと一緒にいた。なんかあれだな。オークみたいなデブさだな。顔もニキビだらけでいかにも不潔そうだな。


「はいはい、何の用かな?」

「卒業後に俺様達と組め。見たところ貧相だが、この俺がお前を使ってやるよ」

「別に結構です。いかにもなんか権力を笠に着たように見えるので結構です。大事なことだから二回言いました」

「な、なに!この俺様を誰だと思っていやがるんだ!」

「いや、知らないんですけど」


 この一言に結構頭に来たようだった。今にも爆発しそうなほど顔が真っ赤になっている。だいたいお前のような奴なんて知らないんだが。そもそも俺はほかの貴族とか見たことないんだよ。しかもこんな典型的な親の権力でいるようなバカは余計知らないんだよ。うん、こいつのあだ名「バカ坊ちゃん」に決定な。


「この俺様を知らないなら聞かせてやる!俺様はジョマンイ・バカン・フンド様だ!次期ジョマンイ家公爵当主である男だぞ!!」

「『次期』ならまだじゃん。だいたい親の権力振りかざして恥ずかしくないの?そもそもなんで次期当主様が冒険者用学校に通うのかな?」

「ふん、決まっているだろ!ここで俺様の家臣にふさわしい奴を探すんだよ!」

「そうだそうだ!取り入っといたほうが何かといいぞ」


 取り巻きたちとともになんかあほなことこいているな。そもそもこの冒険者用学校は権力が全く通じない場所なんだが。これはあれか。バカを通り越して大馬鹿野郎か。しかもわざと挑発した言い方しているのに全く聞いていないな。


『こんな典型的なバカがいるんですねー。なんかむかつきますしなぐっときますか?』

(やめておけ。汚くなるぞあのバカ汁で)

『わかりましたー』


 よく見ると腰に剣を下げているな。かなりのものだが、使い手がこんなバカじゃな・・・。


「おい!お前結局どうなんだ!」

 

 こいつさっきの俺の返事を聞いていないのか?自分の家を言ったからおとなしく従うだろうとか思っていやがる。こりゃとことんダメな奴だな。


「さっきも言ったが結構だ。別にわざわざ卒業どころかまだ学んでもいないのに、そこから勧誘する意味はないだろう」

「ぬぅああああにいいいいーーー!!」


 ぷっ、なんだその怒り方。変すぎるのになんか似合っていて笑いたい。


『あっはっはっはっはっは!!なにその怒り方!!めっちゃおなかが痛い!!九九くあっはっはっはっはっは!!』

『プウルッルルン!!プルルウンンプン!!』


ハクロたちはすでに爆笑していた。ん?そういえばハクロのお腹ってどっちだ?上半身のほうか、蜘蛛のほうかどっちなんだ?


「くぬうぬぬぬ、ならばこの入学式が終わった後、貴様に決闘を申し込む!!ルールは何でもありだ!首と腹を洗って待っておけ!」


 いかにも負けそうなフラグを立て、バカ坊ちゃんどもはその場から去っていった。

それより腹は余計なんじゃ・・・。


「いったい何だったんだろうあのバカたちは?」

「たぶん、本質を見抜けないバカだと思いますわ」

「そうなんだろうけど・・・ん?うわっ!いつの間に後ろに!」


 いつの間にか俺の背後に女の子が回り込んでいた。て、あれ?この子どっかで見たような・・。


「まあ、忘れてしまっているんですの?昨日会っていますわよ。私は気絶してしまっていたためあなたたちのことは騎士たちから聞いたのですけどね」


ん?昨日会ったっけ?


『あ、あの子ですよ!!さらわれたのを助けた姫様とか呼ばれていた子!』


ハクロが思い出したことにより俺も思い出した。そういえばそんなことがあったけ。


「その様子ですと思い出したようですね。ま、私の名前はまたあとで教えましょう。いまはただお礼をわたくしの口から言いたかっただけですし、とりあえず助けてくださいましてありがとう。ではまたあとで」


そういうとあっという間にいなくなった。


「・・・なんかもう疲れたな。今の子いったい何だったんだよほんと。さっきのやつの件もあるしこれから先大丈夫かな・・・」

『ゼロ様ファイト!!』

--------------------------------------------------------------------------------


「姫様結局言えたのですか?」

「ええ、言えましたわ。でも、なんか恥ずかしくなって名前を告げられませんでしたわ・・・。またあとでといったからにはちゃんと言わないと・・・」


バカが絡むのはもはや異世界物のテンプレかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ