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『SIDE ダンジョン都市ギルドの人々』

今回は主人公出番なし



「あーっ⁉︎またやっちゃったー⁉︎」

「今日でもう5度目にゃ!いい加減に書類を間違えるにゃよ‼︎」

((((ああまたか))))


ダンジョン都市のギルドにて、今日もいつものようにミウさんが何かしらの失敗をし、それを同僚の猫の獣人が叱り、その光景にまたかとおもう冒険者たちがいた。


今日も朝からダンジョンに潜りに行こうとする冒険者が多く、その対応に彼女たちは追われていて、忙しいのでいつもよりもミスが多かったのだ。


「ふみゅ〜、まだ休憩時間にならないのー?」

「変な脱力するにゃ!あとたったの3時間だから頑張るにゃ!」

「まだ3時間もあるの〜」



そのやりとりはもはやこのギルドの名物となっており、その光景をいつもみたいために冒険者になった者もいるのであった。


「そういえば、今日はあの怪物殺しのゼロさんをみませんね?」

「彼ならあなたが出勤する前にダンジョンに行ったわよ」


ちょうど近くで業務していたエルフの受付嬢が答えた。


「えー、せっかくだから元気が出るようにゼロさんの従魔のリーゼさんだっけ?彼女に歌って欲しかったのにー」

「あんたね、冒険者の都合ってもんを考えなさい」

「だってあの歌いいもん。なんか感動したり出来るし、仕事の効率だってあがるもん」

「仕事の失敗量も上がるけどにゃね」

「「「「ブーッ‼︎あっはっはっは‼︎」」」」


その言葉にギルド内にいた全員が吹き出して笑った。あまりにも的確だったからである。


「みんな酷いですよー‼︎」

「だってあまりにも言えててあっはっはっは!」

「普段の様子から的確に言っただけにゃ」


いつものように笑いがあるギルド。だが、その時だった。


グォォォォォォォォォォン‼︎


「いったいなんですか⁉︎」

「ダンジョンが揺れている⁉︎」


突如、ギルド内にあるダンジョンの入り口から不気味な咆哮のような音がして、ダンジョンが振動し始めた。


「みんな避難してください!」


緊急事態とし、ギルド内にいた全員はギルドから出た。


「外も揺れているぞ‼︎」

「ダンジョン全体が震えているのか⁉︎」


モンスター・パニックかと思われたが、それとは違う状況。ダンジョン内にはまだ他に潜っている冒険者たちがいて、取り残されているはずだった。


「まだダンジョンには冒険者たちが残されていますよ‼︎」

「みんな転送室から避難してくるといいんだが」



他の冒険者たちを心配した時だった。


ズカァァァァァァァァン‼︎


突然、地面から何か飛び出してきた。


「な、なんですかあれは・・・」


飛び出してきたのは黒い霧のようなものに包まれた、何か赤黒い球体のようなものだった。


「だ、『ダンジョンコア』だ・・・」


冒険者たちの中でそう言った者がではじめた。


ダンジョンコア、それ即ちダンジョンをダンジョンたらしめている核。


この都市にある「グロウ・ナウ」のダンジョンは未だに最下層までの地図ができていないため、一瞬本当にダンジョンコアかと疑った。


しかし、実はダンジョンコアはどれも共通した形らしい。そして、今でた物体もそれにあてはまったのだ。


ダンジョンコア、いや違う。ダンジョンコア「だった」ものは今、黒い霧に包まれていたかとおもうと、それを吸収し、その姿を変化させていった・・・。

ダンジョンコアが地上に出てきたということはつまり・・・。

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