『ダンジョン調査依頼』
ちょい説明?
イノウシシマウシの群れの襲撃から2日後、ギルドでは一時的にダンジョンに入ることが規制されたが、原因が不明なため、ある依頼を受ければ自己責任でダンジョンに入っていいことになった。
「『ダンジョン調査』か。そりゃ調べるんだったら中に入る冒険者に調べさせたほうがいいもんな」
「ギルド職員で調査いたしましたけど、結局不明でしたからね」
今、受付嬢にダンジョンに入るため、その依頼を受けると申請していた。
「しかし、誰か炎系魔法を使えるものが18階層以降にはいなかったんじゃな」
「はい、他に入っていた方はいましたがどれも魔法が使えない方々ばかりでした」
アルテミスが見つけたイノウシシマウシについていた火傷の跡をギルドに報告したが、結局誰がやったのかも不明だった。
「あと、ここ最近ダンジョンが少し変だという報告もありまして、これを機会に再調査をしようという話にもなって、この依頼が出されたのです」
モッセマンさんも言っていたが、このダンジョンは今、金が大量採掘できるようになっていた。しかし、以前は、金は25階層ぐらいでしか採掘できなかったらしい。それも少量だけである。
一応、モンスターが増えたとかの話ではなかったし、別に気にしていなかったらしいがどうやらそうもいかなくなった。
「出現するモンスターが変わった」という報告がちらほら出てきたらしいのだ。
「本来ならもっと深い階層にでるモンスターたちが、それより上に見られるようになったらしいんです」
このモンスターがより上の階に出る現象。実は原因は3つ考えられる。
まず、ダンジョンの成長。より大きくなった分、下の階層から上にモンスターたちが設置されるらしい。
次に、上位種か希少種、もしくはより高ランクのモンスターが下の階に住み着いた場合である。要は逃げてきたということである。
そして、最悪な原因は「モンスター・パニック」の前兆であるということらしい。
だが、最後に「モンスター・パニック」があったのは18年前らしいので、あと2年経たなければ起きないらしい。
つまり、残る2つのどちらかが原因らしい。
とりあえず、ダンジョンに潜りたいため俺たちはその依頼を受け、再びダンジョンに入ったのであった。
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とある屋敷にて。
「規制がかかるとはなぁ」
「しばらくはなりを潜めますか」
そのような会話があったという。
次回はダンジョン調査だな




