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『2度目のダンジョン探索3』

うまそうな丸焼きを見たそれぞれの感想:

ゼロ:「いい匂いだなぁ」

ハクロ:ジュル、「はっ!ついよだれが!!」

アルテミス:「うまそうじゃのう。惜しむらくはここにタレがないことじゃ」

スラ太郎:「ウマソ―」

カトレア:「肉類は少し・・・」

その他冒険者:「この人たちに逆らったら俺たちもこの肉のようになるのかな」「縁起でもねぇ」

とりあえず、仲間たちを途中で置いてきてしまったため戻りたいと冒険者たちが言ったため、どうせこの先に進むつもりだったゼロたちは逃げてきた冒険者たちと18階層に向けてて歩き始めたのだった。



「いや~、本当に助かりました。まさかあのモンスターの群れに襲われるなんて思っていませんでしたからね」

「ここで怪物殺しとその従魔たちに会えたのは幸運だったぜ」

「言っておくが、もし主殿に妙な真似をしかけたら先ほどのモンスターたちのように焼くぞ」

「「いえいえ滅相もありませんよ!!」」

「俺達だって力の差は十分理解していますよ」

「それならいいんじゃがな」





 冒険者たちを連れて約数時間後、やっと18階層にたどり着いた。


「あ、ここです。このあたりで襲われたんだよ」

「いつものように金を求めていただけなんだがな」


 冒険者の男たちがあたりを見回すと誰かが叫んできた。


「あ!!ガオン!ドング!無事だったのか!!」


 見ると、筋肉質で明らかにこの冒険者たちよりもムキムキな男性がそこにいた。


「おおマッポンさん!!そちらも無事でしたか!!」

「俺たちを守るためにあの群れに飛び込んでその姿が消えてしまった時はもう絶望しかありませんでしたよ!!」


 どうやらこの人たちのグループ「マッスルズ」のリーダーらしい。


「はっはっは!我が筋肉は鎧と同じ!!あの群れに轢かれて気絶はしてしまっていたがこの通り鍛えていたおかげで無傷だ!!おや、その美しいアラクネがいるということはお前たち、怪物殺しに助けてもらえたんだな」

「その通りですよ。逃げていたら偶然出会えて、そのうえあのモンスターたちもやっつけてくれたんだ!」


 筋肉ムキムキの男は俺のほうに近づいてきた。


「えっと、怪物殺しの方ですよね」

「え、ええ。Bランク冒険者魔物使いのゼロです」

「私はこのグループ『マッスルズ』のリーダー、Cランク冒険者戦士のマッポンです。このたびはうちのメンバーを助けてくださりありがとうございました」

「いえ、たまたまハクロが気が付いたもので、善意で助けただけですよ」

「それでもこのダンジョンで助けてくださったのは本当に心から感謝です」


ダンジョンは弱肉強食であり、そこで困っているときに助けてくれる冒険者はほとんどいない。そのため、もし俺たちが助けなかった場合にはこの冒険者たちが死んでいた可能性があるのだった。


 というか、このムキムキな人結構礼儀正しいな。見た目以外では結構まともな冒険者だよ。


「そういえば、ここは金を採掘できるフロアだと聞きましたが、他の冒険者たちがいるものかと思いましたが、いませんね」


 この冒険者たち以外は人っ子ひとり見なかった。


「それはですね、あのモンスターたちが襲ってきた時に全員逃げまして、私たちだけが地図をなくしてしまっていて逃げ遅れたんですよ」


 なるほど。ってことは・・・。


「地上側では既に報告されているのでは」

「そうなりますね」


 ま、とりあえず今日のところはさっさと地上に帰還するか。


「マッスルズの皆さんは確か地図がなくて、転送室が分からないんですよね。ついでなので、そこまで一緒に行きますか?」

「「「お願いいたします」」」


 即答であった。


 とりあえず転送室は・・・少し遠いな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「燃えろ燃えろ!!我が力を示すのだ!」

「そろそろ使用をやめてはいかがでしょうか?これ以上は危険と取扱説明書に記載されていますゆえ」

「そうか、面白くなってきたんだがな。あ、怪物にはなりたくないし今日のところは引き下がるか。あ、そうだ、ここで1泊しておくか」


 27階層にて、やっと炎の乱舞をやめた人影があった・・・


黒魔石の影がちらほら・・・・

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