『2度目のダンジョン探索1』
ダンジョン限定モンスターっているんだけどさ、地上の同種族とはあんまり大差はない。ただちょっと同じランクでも少し強いかなってぐらい。
朝っぱらからつるし上げられていた男達を見なかったことにして、今日もダンジョンに行くことにした。
「では、本日は昨日到達した階層から行くことでよろしいのですね?」
「はい、お願いいたします」
ギルドにて、ダンジョンに入る前に手続きをしていた。
再度同じ階層から入るにはギルドカード、ダンジョン登録書、許可書があれば別に手続きをする必要性はないが、こうやって入る前に再手続きを施すことによって、万が一ダンジョン内で身動きが取れなくなった場合にはその階層から救援が来るようになっているのであった。一応過信はしたくないしね。備えあれば患いなしだっけな?
そういえば、一応俺の扱いはソロ扱いである。魔物使いだから従魔は人として数えないしね。本当はダンジョンには複数人でグループを作って挑むのがいいらしいけど、そのぶん分け前とかでトラブルになりやすいらしいからね。
「よし、今日は昨日の11階層からだ」
ダンジョンに魔法陣で転移され、昨日確かについたtところであることを確認して俺たちは進み始めた。
ダンジョンは10階層まではだいたい狭くて次に進みやすい。しかし、この階層からはフロアが広く、複雑になって1階層にかかる時間が増えるのであった。
「昨日のところよりもやっぱ結構広くなっていますよね」
「モンスターのランクも上がっておるしのぉ。ま、まだまだ余裕じゃがな」
この階層からは、Gランクは消えて、F.E.D.Cランクのモンスターだけとなる。
スライムやゴブリンもちらほら増えてきた。
ま、即瞬殺状態だが。スライムの中には、スラ太郎の眷属になるやつもいたからね、スラ太郎が収納していったよ。というか、ほとんどのスライムが眷属化してないか?ダンジョン限定のやつも混じっているな。
14階層まで進んだところで、ふとアルテミスが聞いてきた。
「主殿、そういえばモッセマンが言っておったじゃろ。このダンジョンでは最近金が採掘できると」
「そういえばそういっていたよな」
「その金を求める冒険者たちにほとんど出くわしていないような気がするのじゃが」
言われて見れば確かにそうである。
「ダンジョンの地図によりますと、金が取れるのは大体、18~19階層あたりのようですけど」
「ということは後4階層ほどでそこにあたるのか」
「金を求める冒険者たちはおそらくですが、あの転送室にもう登録していて、そこにとどまって採掘しているものが多く、ここまでの道のりを来ていないのでしょう。一度その転送室にて登録してしまえばいつでもここに来れますからね」
なるほどな。俺たちはここに来たばかりだけど、金の情報が来た時点でそこに目指していったやつが先に行ってるもんな。
「ま、俺たちの目的は金ではない。金を稼ぐのが目的だが、他の冒険者たちがとっていない鉱石の採取で稼ぐのが目的だからな。その階層はさっさと飛ばして21階層ぐらいから鉱石類を集めるか」
「そうですね」
だがこのとき、俺たちはこの下の金が取れる階層にて、あることが起きていたことには気が付いていなかった・・・。
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「ひ、ひいいいいいいいいいいいい!!」
「助けてくれぇぇぇえぇ!!」
「なんでこんなやつがいるんだー!?」
金が取れている18階層にて、死に物狂いで逃げ惑う者たちがいた。彼らはこの階層にて約1週間ほど金の採掘のために潜っていた者たちであった。
彼らは全員ランクがCほどで、実力的にはその階層に出るモンスターたちにはまだそこまでは苦戦しないはずだった。
だがそんな彼らは今、死に物狂いであるモンスターたちから逃げていたのであった・・・。
5000件ブックマーク突破記念書きたいけどさ、なかなかそのアイディアがね・・。




