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『家を求めて』

大勢の前で発表するのって結構勇気がいるよね・・・。

 婚約発表から数日後、俺たちは家を買い求めようとしていた。


 ローズとは婚約しただけであり、結婚するのは17歳ごろになる。ただ、その際にあることがある。それは、ローズと結婚するとローズは王宮から出ることになる。


 つまり、宿屋暮らしのままだと彼女に負担がかかるだろう。彼女自身は大丈夫だといっていたが、王宮で普段暮らしているからな。できればそんなに負担をかけたくないと思うのである。


 そのため、俺たちは今、家を買うために不動産屋にて探していた。


 カトレアなら家形ゴーレムを作れるようであるが、できれば普通の家に住みたいのである。


 だが、これと言っていい家が見つからなかった。予算的には2億ゼンぐらいにしたかったのだが、王都に近く、大きな家となると8億ゼン以上のものが多かった。


「かといって、借金はしたくないしな・・・」

「私の糸を売るのはどうですか?」

「いや、需要と供給の面から考えるとそれはだめだ」


 大量に供給されると、その分価格も下がるからな。


「しょうがない、依頼で金を稼ぐか」


 一応今のランクはBなのでそれなりには稼げるのである。ただ、最近は高額の報酬がもらえる依頼があまりないのであった。



「ふむ、じゃったらダンジョンにでも行ってみるかのう?」

「ダンジョンか・・・」


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「ダンジョン」

それそのものが巨大なモンスターではないかと言われるもの。ある時突然現れる。内部ではモンスターが生まれ、さらにどういうわけか様々な鉱石などが生み出される不思議なところ。10階数ごとにボスモンスターと呼ばれるモンスターの上位種や希少種が出現する。その危険性は高いが、うまいこと行けば貴重な資源の宝庫ともなる。そのダンジョンを生かして発展した都市や国も多い。ただ、どのダンジョンでも決まって20年に一度、ある満月の夜か、新月の夜のどちらかに「モンスター・パニック」と呼ばれるモンスターの大量発生と地上への進軍が起きる。そのため、その時期が迫ると多くの冒険者たちが協力して被害を食い止めようとしている。

ただ、それは毎回ひどい被害が出るらしい。モンスターランクはダンジョンにはない。また。一応モンスターみたいなものであるためか、最深部にはそのダンジョンの核があり、その核をその場から動かされるか壊されるかすると、断末魔が響き渡り、緩やかにダンジョンが崩壊してきて3日ほどで完全に消える。

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 ・・・だっけな?前になんかそういう話はしたっけな。そういえばあの洞窟はダンジョン化しかけたものだっけな。


「うむ、ダンジョンならばそれなりに高く取引されるものもあるし、それなりに悪くはないであろう?」

「ま、確かにな。危険は多いが、そこまで欲を出さなければいい話だからな。そうするか」

「で、どこのダンジョンにしますか?」

「オッキートコロガイイー」

「できるだけ王都に近い方がいい。何かあったときにすぐに行ける」


 とりあえず、ダンジョンに行くことを決め、どこがいいか決めようとしたがなかなか決まらなかった。


「こうなったら詳しい人に聞いた方がいいかもな」


 詳しそうな人ならあの人だろ。

詳しそうな人ならあの(学者バカ)だろ。

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