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閑話 王宮内での出来事

閑話とはたまに入る息抜きのはなしである

ゼロが寮で風呂に入っている頃、冒険者用の学校がある王都の中心の王宮では様々な報告がなされていた。


「では、あの討伐依頼予定だったオークの群れが綺麗さっぱり消えていたのだな」

「はい。綺麗さっぱりというには地面が焦げていましたが間違いないかと」

「誰かが火関係の魔法で焼き払ったのか?」

「ですが、魔導師たちによるとたった一種類の魔力での攻撃痕しかないそうです」

「つまり、たった一人で焼き払った魔法使いがいるということになるな」


その発言に辺りにいた人達はざわめいた。

かなりの大所帯とも言えるオークの群れがたった一人によって全滅させられた。つまり、かなりの魔力を持った者がいるという事になる。


「また、本日昼頃にアラクネが入門場近くに出たそうです。一時騒ぎになりそうでしたが、従魔だと判明したのでそのままその魔物使いと入国させました」

「アラクネだと?あの醜悪なモンスターをか?」

「それが、ありえない事に上半身が普通の女性と変わりがない、むしろ美しい容姿だったそうです」

「ばかな!アラクネは化け物にしか見えない見た目をしているはずだ!」

「ちょっといいでしょうか?」


アラクネについての議論に入ろうとしたとき、その場にいた1人が手をあげた。


「これはこれは第2王女様。いったいなんでしょうか?」


彼女第2王女、グライトス・クラン・ローズはその話が出たとき、心当たりがあった。


「皆様もご存知の通り、私は今日の午後にさらわれかけたことがありましたよね」

「ええ、犯人も捕まり今依頼主を吐かせようとしているのですが、それと何か関係があるのでしょうか?」

「その今話題にでたアラクネ、それを従えた方に私は助けられたのです」


その発言に再び周りはざわめいた。

今話題にでたアラクネを従えた者が第2王女を助けた人物というのである。


「私はそのとき気絶してしまいましたが、護衛の騎士たちの話によるとそのアラクネを従える者はどうやら今年の冒険者用の学校の新入生だというのです」

「ばかな!まだ学んでもないような子供がアラクネを従えていたと言うことか!」

「アラクネを従えていたということは魔物使いなはずです。しかし、私はそのとき気絶してはいましたが、その持っていた魔力がどう考えても桁外れなんです」

「ちょっとまてよ、つまりその新入生はオークを焼き払ったのと同一人物な可能性がある」

「いや、いくらなんでもそこまでこじつけられないだろ」

「そういえば、そのアラクネを連れていた馬車だが、確かオークの群れがいた辺りを通過している可能性がある」

「つまり、その人物は一致しているのか?」


これはかなり大変な出来事である。つまり、莫大な魔力を持ちながらアラクネを従えている者がいるという事になるのだ。


「ふむ。確か明日からその冒険者用の学校に入るやつがいたな。そいつに調べさせよう」


とりあえず結論をだし、その報告会は終わった。



「姫様、いかがなさったんですか?」


1人その場に残っていたローズはある考えをおもいついていた。


「そのアラクネを連れた人が私の恩人でもあるんですよね」

「はあ、後日調べて改めてお礼をのべようとしていますが、それがなにか?」

「決めた、私も急いで冒険者用の学校に入学してその方に近づく」

「はあ、そうですか、ってええ!?なんですかいきなり!あなた様は仮にも第2王女!冒険者用の学校に入る必要なんてないのですよ!」

「第2で、政治に関われることはないでしょ?だからいっそその方についていったほうがいい気がするの。だから早く用意しなさい!」

「ちょっと待ってください姫様ー!」


その夜慌てて奔走する騎士たちの姿があったという


なんかハクロと同じような目にあってるなこの騎士たち。

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